研究課題/領域番号 |
22K08624
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小林 祥子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80649111)
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研究分担者 |
福原 淳範 大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座准教授 (00437328)
加藤 恒 大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20705214)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 動脈硬化 / Favine / 脂肪細胞分化 / 脂肪合成 |
研究実績の概要 |
肥満や糖尿病では動脈硬化症が発症進展するが、その機序には依然不明な点が多い。申請者は血管より分泌される未知の分泌因子が動脈硬化発症や進展に関与する可能性を想定し、新規因子の探索を行い、Favine(fat/vessel-derived secretory protein)を同定した。 Favineは脂肪と血管で高発現する。これまでの研究からFavineは脂肪においては脂肪細胞分化促進作用を有することを明らかにした。現在は、血管におけるFavineの機能解析により、Favineの血管保護作用の機序の解明に取り組んでいる。具体的には、申請者らの構築した各種Favine遺伝子改変マウスを用いてFavineの作用メカニズムを明らかにしつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
動物実験施設の移転により、マウスの系統維持が一時中断したが、ようやくコロニーの再繁殖が軌道に乗り、実験も進展している。
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今後の研究の推進方策 |
新たに開発したELISA系を用いて、マウスおよびヒトのFavine血中濃度を評価し、Favineのバイオマーカーとしての価値を見極める。Favineの脂肪細胞分化促進、脂肪合成促進作用のメカニズムの解明を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
動物実験施設の閉鎖に伴い、遺伝子改変マウスの飼育の一時的縮小が必要であり、研究がやや遅れた時期があった。また、論文作成のために時間を要し、実質的な実験が減少傾向にあった。
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