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2022 年度 実施状況報告書

プロテオーム・メタボローム解析による乳癌の新規悪性度評価と代謝標的治療効果予測

研究課題

研究課題/領域番号 22K08707
研究機関東北大学

研究代表者

多田 寛  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (50436127)

研究分担者 権田 幸祐  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80375435)
石田 孝宣  東北大学, 医学系研究科, 教授 (00292318)
原田 成美  東北大学, 大学病院, 助教 (70547413)
北村 成史  東北大学, 医学系研究科, 准教授 (50624912)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード乳癌 / メタボローム
研究実績の概要

本研究ではメタボローム解析と申請者らが開発した蛍光ナノ粒子による高感度蛋白定量法を組み合わせ、乳癌細胞株、マウス及びヒト乳癌組織内のCR-AATの細胞・組織内での時間的・空間的不均一性を1細胞レベルに網羅的評価して網羅的メタボローム解析との比較検討を行う「プロテオーム・メタボローム比較解析」により新規乳癌悪性度診断及びメタボローム標的治療の最適治療アプローチに繋げることを目的として研究を行っている。今年度はメタボロームに関与するミトコンドリアダイナミクスに焦点を置き研究を行った。ミトコンドリア膜電位、ミトコンドリア量、活性酸素分布は、レーザー走査型共焦点顕微鏡下で免疫蛍光アッセイにより検出、ドキソルビシン耐性TNBC細胞株であるMDA-MB-231は、ΔφMを減少させ、マイトファジーを強化し、OXPHOSベースの代謝でROS産生を維持していること、及びマイトファジーはOXPHOS代謝と関連して、TNBCにおける化学療法抵抗性と腫瘍成長を促進することを明らかにし、現在論文作成中である(Targeting DRP1 mediated mitochondrial metabolism as a novel treatment strategy for triple negative breast cancer (TNBC))。また、代謝関連遺伝子であるPDK1, IDH, SDH(SDHA,SDHB, SDHC,SDHD), FHについてがんゲノムデータベースを用いた解析にも着手している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

in vivoでの検討で良好な既に得られ、論文作成に進んでいるため。

今後の研究の推進方策

上記で得られた結果をバリデーションし、さらに詳細な解析を行うため、検討を尾籠なる細胞株をさらに増やし、高感度定量化を行う為の蛍光ナノ粒子での解析を進めている。

次年度使用額が生じた理由

今年度のin vitroでの検討は、現有している抗体、蛍光免疫染色試料で研究を継続できたため、予算を抑えることができた。今後in vivo、ヒト検体での検討ではより多くの抗体及び試料が必要になると予測され、次年度以降の予算に計上する方針とした。

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公開日: 2023-12-25  

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