研究課題/領域番号 |
22K08721
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
藤原 なほ 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20589543)
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研究分担者 |
宮原 克 順天堂大学, 大学院医学研究科, 技術員 (00420844)
山高 篤行 順天堂大学, 医学部, 教授 (40200703)
田中 奈々 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50530656)
大石 芳江 順天堂大学, 革新的医療技術開発研究センター, 特任研究員 (90648130)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 腸管神経幹細胞 / ヒルシュスプルング病 / ES細胞 / 細胞移植 / 再生医療 |
研究実績の概要 |
本研究では、新規ES細胞を樹立することで未だ解明されていない腸管神経系の発生メカニズムの解析をもとにH病の病態解明を行い、さらには新しい治療リソースとして革新的な細胞治療方法の臨床応用に展開するための基礎研究を行う。SOX10-VENUSマウスから新規ES細胞を樹立し、これを用いて基礎的なENS発生過程を経時的に観察、腸管神経幹細胞の誘導を行う。さらに、同細胞を用いた移植実験を予定する。同時にSOX10-VENUSマウスから作成した神経塊を用いてH病腸管部位の細胞環境の解析を行うことで、神経発達促進因子を探索し、幹細胞移植後の生着・発達を促進する物質をその後の移植実験でも検証することが可能となる。今年度は、新規ES細胞の作成と腸管神経幹細胞への分化誘導方法確立に取り組んだ。新規に樹立したSV-mES細胞から胚様体を作成し、特定のサイトカイン・増殖因子(bFGF, EGF)を含む無血清培地にて培養開始し、ハンギングドロップ法でEB細胞を作製。3日目からSOX10発現が蛍光顕微鏡下で確認可能となった。これを浮遊培養に移行し、神経細胞塊としてDual Smad Inhibition法で効率的に分化誘導を行う。細胞免疫染色とリアルタイムRT-PCRを用いて分化の判定を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、新規に樹立したSV-mES細胞から胚様体を作成し培養開始し、腸管神経幹細胞への分化誘導に取り組みを開始したが、ES細胞の継代等の準備に時間を要し、分化誘導法の確立まで至らず未だ試行段階であるため計画よりやや遅滞している。
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今後の研究の推進方策 |
分化誘導した細胞をそれぞれNestin( 幹細胞),GFAP(グリア細胞), Tuj-1(神経細胞)のmRNAとタンパクの発現を観察する。その後、分化誘導方法が確立した後に、誘導された神経幹細胞を正常もしくはH病モデルマウスに移植し、生着・移動を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定よりもマウスモデルの作成が順調に行えたため、マウス飼育費等に余裕があった。次年度にも途切れなく実験を遂行するために、かつ研究の進展により実験系が増えることを想定し確保する必要があったため。
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