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2022 年度 実施状況報告書

臍帯血幹細胞&ペプチド強化型新規治療開発による腸管不全患者の静脈栄養完全離脱

研究課題

研究課題/領域番号 22K08736
研究機関久留米大学

研究代表者

加治 建  久留米大学, 医学部, 教授 (50315420)

研究分担者 家入 里志  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00363359)
大西 峻  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (10614638)
山田 和歌  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20457659)
矢野 圭輔  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (30757919)
村上 雅一  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (40825361)
杉田 光士郎  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (50781514)
武藤 充  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70404522)
春松 敏夫  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (70614642)
山田 耕嗣  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (80528042)
川野 孝文  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (40457651)
七種 伸行  久留米大学, 医学部, 准教授 (10461386)
古賀 義法  久留米大学, 医学部, 助教 (70569433)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード腸管不全 / 静脈栄養 / 腸管延長 / 腸管粘膜吸収面積
研究実績の概要

本研究では、①臍帯血幹細胞移植に成長因子としてHGF,FGFを併用することで残存腸管長を伸長させ、さらに②腸管粘膜絨毛高と陰窩深を増大させるグルカゴン様ペプチド-2(GLP-2)、グレリンを併用する事で、腸管粘膜総表面積を増加させることを期待している。結果的に腸管不全患者が静脈栄養から完全に離脱できる新規治療法の開発を目的としている。
実験実施に向けて、研究代表者が鹿児島大学から久留米大学に異動したことで、実験の実施に向けて、事前の準備を必要とした。まず、ラット短腸症候群モデル作成における、手術器具、全身麻酔装置、短腸症候群モデル作成のための手術実施環境、中心静脈カテーテルの整備については問題なく実施できることを確認できた。しかし、久留米大学での動物実験施設を利用するにあたり、いくつかの講習の受講、実験計画書作成・承認などの手続きを進める必要があった。また、静脈栄養を継続する飼育ゲージが専用のものがないため、簡易的なもので対応していたが、長期管理には限界があり10日間継続できるのが50%程度にとどまったため、完全静脈栄養を継続するためのケージの環境整備の必要があった。250-300gのラットでの実施を計画していたが、GLP-2投与後の腸管延長が想定していたほど著明に得られなかった。既にラットが成長していたことが想定されるため、より体重の小さなラットで実験を行うことで、腸管延長効果がより期待できるのではないかと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者が、鹿児島大学から久留米大学に異動したことで、実験実施に向けて、準備を必要とした。まず、ラット短腸症候群モデル作成における、器材、麻酔、手術実施環境整備については問題なかった。久留米大学での動物実験施設を利用するにあたり、講習の受講や実験計画書作成、承認などの手続きを進める必要があった。また、完全静脈栄養を継続するためのケージの環境整備の必要があった。具体的には長期完全静脈栄養を実施できる飼育ゲージを作成するのに時間を要した。

今後の研究の推進方策

ラット用のゲージが完成して、長期完全静脈栄養管理ができることを確認している。対照群、治療群ラットを随時作成し、検体採取をおこなう体制ができている。臍帯血幹細胞の採取に向けてさらに関係部署との連携を図っていく。

次年度使用額が生じた理由

国際学会での発表を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により出席できなかったため旅費の使用額が少なくなった。
次年度は、国際学会への参加もエントリーしており、実験も定期的に実施する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Predictive factors of bowel resection for midgut volvulus based on an analysis of bi-center experiences in southern Japan.2023

    • 著者名/発表者名
      Nagano A, Sugita K, Harumatsu T, Nishida N, Kedoin C, Murakami M, Yano K, Onishi S, Matsukubo M, Kawano T, Muto M, Torikai M, Kaji T, Ieiri S.
    • 雑誌名

      Pediatr Surg Int

      巻: 39 ページ: -

    • DOI

      10.1007/s00383-023-05406-0.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The preventive effect of recombinant human hepatocyte growth factor for hepatic steatosis in a rat model of short bowel syndrome.2022

    • 著者名/発表者名
      Sugita K, Muto M, Matsukubo M, Onishi S, Kedoin C, Matsui M, Murakami M, Harumatsu T, Yamada K, Yamada W, Kumagai K, Ido A, Kaji T, Ieiri S.
    • 雑誌名

      J Pediatr Surg.

      巻: 57 ページ: 1286-1292

    • DOI

      10.1016/j.jpedsurg.2022.02.030.

    • 査読あり
  • [学会発表] 基礎研究から見たGLP-2の可能性2023

    • 著者名/発表者名
      加治 建
    • 学会等名
      第23回日本小児IBD研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 短腸症候群の病態と治療について2023

    • 著者名/発表者名
      加治 建
    • 学会等名
      第52回日本小児消化管機能研究会
  • [学会発表] 小児腸管不全の現状と課題ー今こそ多職種の力をひとつにー2023

    • 著者名/発表者名
      加治 建
    • 学会等名
      第38回日本臨床栄養代謝学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 基礎研究のデータから見える短腸症候群の治療戦略2022

    • 著者名/発表者名
      加治 建
    • 学会等名
      第59回日本外科代謝栄養学会総会

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公開日: 2023-12-25  

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