研究課題/領域番号 |
22K08743
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
中野 正吾 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20351108)
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研究分担者 |
藤井 公人 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (00524331)
高阪 絢子 愛知医科大学, 医学部, 助教 (50440748)
後藤 真奈美 愛知医科大学, 医学部, 助教 (00740953)
伊藤 由季絵 愛知医科大学, 医学部, 助教 (10805469)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 超音波fusion技術 / RVS / 乳癌 / 乳房MRI / 乳房US / non mass enhancement / ICG |
研究実績の概要 |
今回の基盤研究のテーマは超音波fusion技術を用いて乳房MRI non-mass enhancement(NME)を有する非触知乳癌の切除範囲を同定した後、切除範囲もしくは主病巣直上にICG蛍光マーキングクリップを留置してPDEにて可視化することである。2022年度の取り組みは、乳房NME同定におけるreal-time virtual sonographyの有用性を後方視的に解析およびICG蛍光マーキングクリップの作成における予備実験を行った。2nd look USでは同定できなかったNME21病変を対象とした。supine MRIを追加撮像後、RVSを併用した2nd look USを施行した。NMEの平均MRI腫瘍径は23 mmであった。RVSを併用した2nd look USを行ったところ、18例(86%)でUS下での病変の検出および組織生検が施行できた。9例が良性病変、9例が悪性病変でうち7例がDCISで、IDC, ILCがそれぞれ1例であった。3例(14%)はUSにて検出できなかった。以上より2nd look USで発見が困難とされるNMEを有する乳房MRI検出病変の同定において、RVSは診断補助ツールとして有用であることが示唆された。ICG蛍光マーキングクリップはバード社のUltraClipブレストマーカーを使用し先端に留置されている組織マーカのPVAスポンジに染み込ませるジアグノグリーンの濃度を決定する予備実験を行った。ジアグノグリーンは第一三共製のものを使用し、25mgのインドシアニングリーン25mgを10ccの溶解液に溶いたのち、10倍、100倍、1000倍、10000倍に希釈した。ほとんど無色透明である10000倍であってもPVAスポンジに吸収させることができPDEによる励起光を確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響もあり、症例集積が予定よりやや遅れているもの、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
RVSを用いたNMEの検出におけるさらなる症例を蓄積およびICG蛍光マーキングクリップの留置の予備的検討
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次年度使用額が生じた理由 |
論文登録費用が予想以上にかかってしまったため。
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