今後の研究の推進方策 |
1.Tyro3とオートファジーの解析 ・すでに樹立しているTyro3過剰発現・発現抑制膵癌細胞株(PANC-1, MIA PaCa-2)にて代表的なオートファジー関連タンパク質;AMPK, mTOR, ULK1, Beclin1, Atg3, Atg5, Atg7, Atg12, Atg16L1の発現をウェスタンブロッティング法(WB)、RT-PCRにより確認し、Tyro3が制御する分子を突き止める。 ・RFP-GFP-LC3プラスミドを用いて安定発現膵癌細胞を樹立する。これらの細胞のTyro3を過剰発現・発現抑制し、形成されるオートファゴソーム数の変化を共焦点顕微鏡にて観察する。 2.Tyro3とMHC-Ⅰ発現解析 ・Tyro3の過剰発現細胞におけるMHC-Ⅰの発現低下をWBにて確認する(全細胞と細胞膜分画抽出サンプル)。また、Tyro3の発現抑制や、CQによるMHC-Iの発現上昇を確認する。 ・MHC-I、LC3、LAMP1抗体を用いて、MHC-Iの細胞膜およびオートファゴソームへの局在変化について共焦点顕微鏡を用いて検討する。
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