研究課題/領域番号 |
22K08814
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
庄中 達也 旭川医科大学, 医学部, 講師 (70751874)
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研究分担者 |
水上 裕輔 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30400089)
小野 裕介 医療法人徳洲会札幌東徳洲会病院医学研究所, ゲノム診断研究部, 部門長 (40742648)
西川 祐司 旭川医科大学, その他, 学長 (90208166)
谷野 美智枝 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90360908)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 直腸癌 / 化学療法 / ゲノム解析 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は局所進行直腸癌の予後改善を目的として、分子特性の評価で治療法選択や効果予測を行うことができないか?という研究である。術前治療を加えた局所進行直腸癌の中で治療効果の高い群を見出し、分子特性との関連性を明らかにしたいと考えている。特にタンパク質発現や変異(バリアント)の組み合わせでみた術前加療への効果や、術前加療での分子特性に着目することで新たな治療戦略が描けると考えている。これに付随して免疫染色や機能性RNAにも着目し、これが治療効果指標のマーカーとなりうる可能性も現在模索している。また、TP53異常に伴うRAS/RAFシグナルの増幅に着目し、新規の治療標的の探索的研究へと発展させたいと考えている。 本研究では特にTP53とRAS遺伝子の相互関係に注目して研究している。術前化学療法施行後の直腸切除症例43例のドライバー遺伝子を中心としたゲノム解析を施行済みである。我々のデータではTP53遺伝子変異と、KRAS遺伝子変異の共変異症例は予後が不良である傾向が見られた。現在TP53の遺伝子変異型(missence,truncating)と予後の相関関係についても検討している。 また、免疫染色にも注目し、TP53遺伝子およびRAS遺伝子と免疫染色の相関についても検討している。また、免疫染色と遺伝子変異の関係に注目し、ソフトウエアであるQuparhを用いた測定方法と遺伝子変化との相関関係についての検討も行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた症例のゲノム解析が終了している。
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今後の研究の推進方策 |
TP53、KRAS共変異症例が予後不良になる原因について検索する予定である。また、TP53遺伝子変異、KRAS遺伝子変異と免疫染色との関係についても検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ゲノム解析の研究費は、他科との共同研究で検体提出を行ったため費用を減額できた。 次年度は追加解析を行う予定のため、費用を使う予定である。 また、研究結果も一部でてきているため、学会発表も積極的に行う予定で旅費も適宜使用する予定である。
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