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2023 年度 実施状況報告書

メタボローム解析を用いた肝転移切除後の再発予測バイオマーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K08857
研究機関東京医科大学

研究代表者

石崎 哲央  東京医科大学, 医学部, 准教授 (00424531)

研究分担者 真崎 純一  東京医科大学, 医学部, 講師 (00835837)
勝又 健次  東京医科大学, 医学部, 教授 (10214347)
永川 裕一  東京医科大学, 医学部, 主任教授 (20349484)
杉本 昌弘  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 教授 (30458963)
榎本 正統  東京医科大学, 医学部, 准教授 (40385018)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードバイオマーカー / メタボロミクス / 大腸癌 / 代謝プロファイリング
研究実績の概要

肝転移を有する大腸癌34例から唾液、血液および各種体液のメタボローム解析サンプルを採取した。血液や組織は全検体ではなく、このうちの一部の症例から採取した。血液や組織は、水溶性と脂溶性を分離して、それぞれCE-MSとLC-MSを用いてノンターゲット解析を行い観測できる物質のカバレッジを広げる。新規物質がマーカーとなる場合MS/MSを用いて同定した。
MetaboAnalystを用いて、主成分分析により外れ値となる検体を外した。残りの検体でPathway解析を実施して、特定の経路に所属する代謝物の変動をまとめて評価した。予後予測やも単一物質だけでなく、マルチマーカーの複合的な値として指標が開発を検討中である。体液のマーカーは、組織の変動と整合性が取れるものだけを使用して同様の解析を行い、既に蓄積している検体のメタボローム解析後に試験的な評価を行い、必要に応じて集める検体数などを再設計する。全ての検体を用いたデータ解析・評価をおこなっている過程である。今後、得られた結果を分析し、研究代表者と分担者は、早期癌を低侵襲に治癒させることを目指して癌のメタボローム研究の可能性に関して検討を行い、癌症例におけるメタボローム研究の有用性を論文や学会に報告予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

比較的影響は少ないが血液サンプルも様々な影響因子があるために、分泌量も含めた日内変動・日間差の解析、咬合不良や刺激・非刺激唾液の比較、最終食事後の絶食時間の影響、性別・生理と採取時期、喫煙などの生活習慣の影響、短期・長期保存条件などによりメタボローム解析で外れ値の存在がある。また、臨床症例集積が予定よりも遅れておりサンプル集積が遅延している。これを加速させるべく努力している。

今後の研究の推進方策

東京医科大学はLC-TOFMSとGC/MSを保有しており、周辺機器も含めて大型機器は既に揃っている。LC-TOFMSにおいては、イオンペア試薬を用いたカラムを中心として幅広く測定ができる方法を既に試験しており、脂質、糖類、解凍系、有機酸、核酸代謝、アミノ酸代謝、尿素回路等幅広く癌で変化するエネルギー代謝が測定可能である。GC/MSも誘導体化を用いて非揮発性物質も測定できる系を確立している。また、分担者の杉本が非常勤にて所属する慶應ではCE-TOFMSを保有しており、これも活用できる。これまでに蓄積した検体新も利用するが、新たな検体を収取し、開発したマーカーや指標の感度や特異度の評価を行う。

次年度使用額が生じた理由

論文作成が遅延しており、英文校正費用と投稿費用が該当する。次年度使用計画は英文校正と投稿費用の予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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