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2023 年度 実施状況報告書

ゲムシタビン耐性膵がんにおけるZerumboneの抗腫瘍効果の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K08897
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

社本 智也  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (00592502)

研究分担者 齊藤 健太  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10770240)
松尾 洋一  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40381800)
今藤 裕之  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (80790641)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードGem耐性膵癌 / 血管新生 / Zerumbone
研究実績の概要

膵がんに対する化学療法の問題点として、ゲムシタビン(Gem)に対する耐性化があげられる。我々はGem耐性の膵がん細胞株の樹立に成功した。Gem耐性化に伴い獲得される因子について網羅的に検討し、Gem耐性化に伴いNF-κB活性が亢進すること、血管新生因子であるCXCL-8/IL-8の発現が亢進していることを証明した。NF-κBは膵がんにおいて血管新生能や肝転移能など腫瘍の悪性度と相関する、重要な治療ターゲットである。
また我々は、natural productであるZerumboneが、NF-κB活性を抑制し、膵がんの血管新生を低下することを証明しており、Gem耐性株に対して、Zerumboneが有効な治療法になりうるかを、in vitroからin vivoにわたり、検討予定である。
今後は、Gem耐性化による血管新生因子の分泌、血管新生能の獲得、Zerumboneの効果について、段階を経て検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ゲムシタビン耐性株の継代に成功している。Gem耐性化により、NF-κB活性が亢進していることを、NF-κB Transcription Factor Assay Kitを用いて測定し、確
認した。また、耐性化によりCXCL8/IL-8およびVEGFの発現亢進を確認している。Zerumbone
の血管新生の各段階における in vivoの実験をすすめている。

今後の研究の推進方策

Zerumboneによる膵がん細胞および血管内皮細胞の増殖能の変化の検討 、ZerumboneによるVECの浸潤能の変化の検討 、 VECの管腔形成能の変化の検討結果を踏まえ、in vivoでの実験を行う。

次年度使用額が生じた理由

物品の購入において、端数が生じたため、次年度使用額が生じた。
来年度消耗品費として、細胞培養やPCR、Western blotなどに必要な物品の購入に使用予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 膵癌に対する抗炎症シグナルを介したZerumboneの腫瘍抑制効果の検討2024

    • 著者名/発表者名
      社本智也
    • 学会等名
      制癌剤適応研究会
  • [学会発表] Zerumbone inhibits angiogenesis and invasion in pancreatic cancer2023

    • 著者名/発表者名
      Tomoya Shamoto
    • 学会等名
      消化器癌発生学会

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公開日: 2024-12-25  

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