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2022 年度 実施状況報告書

胃切除後障害の改善に向けた網羅的細菌叢変化の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K08903
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

今井 義朗  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (60734415)

研究分担者 坂口 翔一  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20815279)
李 相雄  大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (40368080)
小越 菜保子  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (60509115)
谷口 高平  大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70779686)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード胃内細菌叢 / 幽門側胃切除術 / メタゲノム解析
研究実績の概要

当院で胃癌に対して、術前化学療法施行例、幽門狭窄症例を除外した根治的幽門側胃切除術を施行した症例に対して、術前と術後半年後の胃液ならびに唾液を採取した。術前術後と現時点で71症例(BillrothⅠ法再建40例 Roux-en-Y再建31例)のそれぞれのサンプルを採取し、大阪大学微生物病研究所内にある株式会社ビケンバイオミクスに依頼しNGS解析を行った。メタゲノム解析により得られた細菌情報をもとにOperational taxonomic unit (OTU) 解析と、shanonn index解析、LEfSe解析、UniFrac解析を行い、術前後の胃内細菌叢の変化と再建法別による胃内細菌叢の変化を解析した。
幽門側胃切除術術前後で、OTUs解析、Shnnon index解析にてα多様性に有意差を認めた。またUniFrac解析にてもβ多様性に有意差が認められた。
再建法別に解析したところ、α多様性、β多様性ともに有意差は認められなかった。
症例を集めつつ、幽門側胃切除術前後の口腔内細菌叢のメタゲノム解析とバイオインフォマティックス解析を検討している。また幽門側胃切除術半年後の、体重変化量、血中総蛋白・アルブミン・リンパ球数を測定する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

胃癌の適格症例に関しては、やや少なかった印象にある。近年の傾向で手術適応となる早期胃癌の減少ならびに、進行胃癌の増加で化学療法を先行したり、幽門狭窄を来している症例などがあげられた。しかしながら、おおむね予定通り進行していると考える。
適格症例に関しては、全例説明同意を得て、サンプル採取の取りこぼしはないようにしている。

今後の研究の推進方策

今後症例を積み重ねていき、随時NGS解析を行い、Operational taxonomic unit (OTU) 解 析、Shanonn index解析、LEfSe解析、UniFrac解析を行い、幽門側胃切除術後の口腔内細菌叢に変化があるかについての検討を行い、胃内細菌叢と口腔内細菌叢との関連を検討する。
また幽門側胃切除術後の体重変化量、QOL、栄養学的指標と、胃内細菌叢との関連を検討していく方針としている。

次年度使用額が生じた理由

サンプル採取のみで、実際の解析には使用できていないため、次年度にまとめて解析する予定にしている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Comparison of the gastric microbiome in Billroth I and Roux-en-Y reconstructions after distal gastrectomy2022

    • 著者名/発表者名
      Imai Yoshiro、Lee Sang-Woong、Sakaguchi Shoichi、Kato-Kogoe Nahoko、Taniguchi Kohei、Omori Michi、Tanaka Ryo、Honda Kotaro、Osumi Wataru、Nakano Takashi、Ueno Takaaki、Uchiyama Kazuhisa
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 ページ: 10594

    • DOI

      10.1038/s41598-022-14886-4

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 次世代シークエンサー解析を用いた幽門側胃切除術後の 体重減少の有無による胃内細菌叢の比較2023

    • 著者名/発表者名
      今井義朗、田中亮、松尾謙太郎、谷口高平、朝隈光弘、李相雄
    • 学会等名
      第95回日本胃癌学会総会
  • [学会発表] 幽門側胃切除術後のBillrothⅠ法再建とRoux-en-Y再建後の胃液による胃内細菌叢の比較2022

    • 著者名/発表者名
      今井義朗、李相雄、田中亮、本田浩太郎、松尾謙太郎、内山和久
    • 学会等名
      日本外科学会

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公開日: 2023-12-25  

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