研究課題/領域番号 |
22K08929
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
内田 大貴 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80422038)
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研究分担者 |
菊地 信介 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80596297)
大平 成真 旭川医科大学, 大学病院, 助教 (70899814)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 遠赤外線 / ROS / 熱ショック蛋白 |
研究実績の概要 |
2023年度は、2022年に引き続き、細胞レベルでの実証を行っている。VSMCへのFIR照射による活性抑制効果をみるにあたり、A基本的解析として、①増殖能:MTSアッセイ、②遊走能:Boyden chaber、③活性酸素種(ROS)レベル解析:DCFアッセイから抑制効果を検討した。グループをコントロール群(n=3)とFIR群(n=3)にわけ、FIR照射器KP-B210上で、照射時間30min,60minで比較した。一連の操作はクリーン・ベンチ内での操作としている。B遺伝子解析においては、照射VSMCからNF-κB、IL6などの炎症性サイトカインの動向と熱ショック蛋白(HSP)活性化との相関を検討する。可能であれば、細胞内温度とHSPとの相関を蛍光型温度プローベの遺伝子導入から検討することも考慮している。A①②においては30min 60minどちらでも両群で有意差つかず、条件設定に難渋している。③は試薬確保の点で未実施となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
単純にエフォートがさけていない状況と、DCFアッセイ試薬の確保が遅れたこと、照射器の不具合、条件設定の難渋から実験がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
条件設定など実験プロトコールを確定させ、研究を進めていく。当初計画で予定していた動物レベル、臨床段階でのFIR照射による狭窄予防の実施には未だ至ってないが、細胞レベルでのVSMC、FIRにおける基本的解析を実施している。VSMC単独では活性の抑制には至らず、細胞活性酸素種(ROS)レベルの影響評価をDCFアッセイで確認していく作業が必要と考えられた。今後は、熱反応性タンパク(HSP)との関連、最終的には、既知の内皮細胞とVSMCによる2面的内膜肥厚抑制機序の解明をすすめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究未遂行の分があるため、主に物品費に充填する予定。
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