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2022 年度 実施状況報告書

再生医療における他家積層線維芽細胞シートの新たな緩慢凍結保存法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K08937
研究機関山口大学

研究代表者

白澤 文吾  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80444719)

研究分担者 鈴木 亮  山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10570319)
上野 耕司  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30736070)
濱野 公一  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
溝口 高弘  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (90844796)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード細胞シート移植 / 再生医療
研究実績の概要

本年度は、マウス尾からの単離した線維芽細胞シートの樹立およびその線維芽細胞シートの凍結保存の検討を行った。
C57BL/6マウスおよびC3H/HEマウスの尾から線維芽細胞を単離し、線維芽細胞シートを作製した。
線維芽細胞シートを凍結保存する細胞保存液を検討するために、DMSOを含有している細胞保存液、DMSOを含有していない細胞保存液を使用して、線維芽細胞シートを3Dフリーザーで凍結後に、-80℃で保存し、その後、解凍して培養した時の細胞生存率を細胞代謝試薬で評価した。コントロールとして、非凍結の線維芽細胞シートの細胞生存率を100%としたところ、DMSOを含有している細胞保存液で凍結したC57BL/6マウスおよびC3H/HEマウスの線維芽細胞シートの細胞生存率は約80%前後であったが、DMSOを含有していない細胞保存液で凍結したC57BL/6マウスおよびC3H/HEマウスの線維芽細胞シートの細胞生存率は約25-60%前後であったことから、本研究では、細胞保存液はDMSO含有を使用することにした。
非凍結線維芽細胞シートおよび3Dフリーザーで凍結保存した線維芽細胞シートを解凍して培養した時に、線維芽細胞シートが分泌する成長因子をELISAで解析したところ、非凍結線維芽細胞シートの分泌能を100%とすると、凍結保存した線維芽細胞シートのVEGF、HGF、SDF-1の分泌能は、約60-80%であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

マウス線維芽細胞シートの凍結条件を決めることが出来た。また、凍結解凍後のマウス線維芽細胞シートの細胞生存率および成長因子の分泌能を確認することが出来たため。

今後の研究の推進方策

マウス皮膚潰瘍モデルに対して、自家線維芽細胞シートおよび他家線維芽細胞シートを非凍結および凍結保存したものを移植することで、その治療効果を検証する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cryopreserved allogenic fibroblast sheets:development of a promising treatment for refractory skin ulcers2022

    • 著者名/発表者名
      Soichi Ike, Koji Ueno, Masashi Yanagihara, Takahiro Mizoguchi, Takasuke Harada, Kotaro Suehiro, Hiroshi Kurazumi, Ryo Suzuki, Tomoko Kondo, Tomoaki Murata, Bungo Shirasawa, Noriyasu Morikage, Kimikazu Hamano
    • 雑誌名

      American Journal of Translational Research

      巻: 14 ページ: 3879-3892

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 3Dフリーザーによる細胞シート凍結の可能性2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木亮、上野耕司、池創一、山本直宗、松野祐太朗、藏澄宏之、桂春作、白澤文吾、濱野公一
    • 学会等名
      第21回日本再生医療学会

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公開日: 2023-12-25  

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