研究課題/領域番号 |
22K08945
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
國原 孝 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (80725268)
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研究分担者 |
岩崎 清隆 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (20339691)
加瀬川 均 国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学三田病院, 特任教授 (60535467)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 大動脈弁閉鎖不全症 / 大動脈弁形成術 / 大動脈基部拡大モデル / 拍動循環シミュレータ / 大動脈リング |
研究実績の概要 |
大動脈弁閉鎖不全症(aortic regurgitation: AR)に対する形成術が普及していないのは大動脈基部を適切に固定するリングの欠如である。従来の研究は豚心臓やシュミレーションによる解析であり、実際に基部拡張したヒト心臓で再現できるかどうかが新しい大動脈リングの実用化への最後のステップであった。本研究では特殊な方法で固定したヒト心臓を用いて大動脈基部拡大モデルを作製する。ついで正常大動脈弁輪をトレースして作成した大動脈リングを植え込み大動脈逆流の制御効果を拍動循環シミュレータを用いて評価することを目的とする。具体的な方法を下記に示す。 1)前段階としての豚心臓を用いたAR モデルを確立する 2)上記AR モデルを拍動循環シミュレータに組み込んで大動脈弁形成術のトレーニングシステムを構築する 3)正常人の心電図同期computed tomography より得られた大動脈弁輪形態を3D プリンターを用いて光硬化性樹脂製のリングとして再現する 4)豚心臓ARモデルにリングを植え込み、拍動循環シミュレータでARが減少することを確認する 5)Thiel 法で固定したヒト心臓をコラゲナーゼ溶液に浸漬して大動脈基部を拡大させ、AR モデルを開発する 6)ヒト心臓ARモデルにリングを植え込み、拍動循環シミュレータでARが減少することを確認し、血行動態を測定し実用化を目指す
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1)拍動循環シミュレータは早稲田大学先端生命医科学センターに設置しており、その実際の運用は同センターのスタッフに任されているため、スケジュール調整が困難であった 2)Thiel 法で固定できるヒト心臓には限りがあるため
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今後の研究の推進方策 |
1)拍動循環シミュレータは早稲田大学先端生命医科学センターに設置しており、その実際の運用は同センターのスタッフに任されているため、スケジュール調整が困難であった→スタッフと連絡を緊密にして、なるべく頻回に実験を行っていくようにする 2)Thiel 法で固定できるヒト心臓には限りがあるため→解剖学講座のスタッフと連絡を緊密にして、使用できる機会を逃さないようにする
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次年度使用額が生じた理由 |
1)今年度予定していた海外での学会に出席しなかったため 2)早稲田大学先端生命医科学センターとのスケジュール調整が困難であったことと、Thiel 法で固定できるヒト心臓がなかなか手に入らず、実験の回数が予定より少なかったため
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