研究課題/領域番号 |
22K08946
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
宮城 泰雄 日本医科大学, 医学部, 准教授 (00350116)
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研究分担者 |
田邉 造 公立諏訪東京理科大学, 工学部, 准教授 (20425391)
福原 茂朋 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (70332880)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 心臓再生医療 / 細胞治療 / 血管新生 / 組織工学 / バイオマテリアル |
研究実績の概要 |
研究の主目的である心臓表面における血管新生の足場製作に関しては、現在、様々なバイオマテリアルで試作中で、実際のラット心臓表面に移植して、血管新生を確認中である。バイオマテリアルに関しては、国立研究開発法人 物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター生体組織再生材料グループ 陳国平教授のご協力を得て、生体適合性と細胞播種が可能なバイオマテリアルを供給して頂くこととなり、さらに実験は加速すると考えられる。また、血管新生を惹起するサイトカインの導入には、京都大学再生医科学研究所 生体組織工学研究部門生体材料学分野 田畑泰彦教授のご協力のもと、特殊なシートタイプのゲルを供給して頂いており、サイトカイン導入に大きく貢献している。新生血管の評価に関しては、ラット心臓の冠動脈に特殊な造影剤の注入方法を確立した。その後、心臓を透明化する事によって、血管描出が可能となった。この評価方法を用いて、バイオマテリアル内の血管新生評価を今後予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多施設の研究協力を得られる事となって、研究の進捗速度が加速化している。 今後、新たなバイオマテリアルを使用することが可能となったため、毛細血管網を有する足場構築の可能性が大きくなったと考えられる。 また、血管新生の評価方法も従来の病理組織検証以外の方法も模索しており、今後、本研究に寄与すると期待している。
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今後の研究の推進方策 |
バイオマテリアルの移植方法の検討を来年度は進めいく方針である。これまでに類を見ない研究である為、様々な障壁が考えられる。最大の課題は、新生血管の血液供給源を模索することであり、この研究の根幹とも言えるテーマである。 今後、動物実験において、いくつかのモデルを予定しているのでそれらを検証する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初より、やや研究進行が加速している為、次年度使用額が生じた。多くは、動物実験経費、情報収集のための学会参加等である。
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