研究課題
本年度は、293T細胞の浮遊培養の検討、培地の適応性の確認を行った。シェーカーフラスコに、293T細胞を、様々な細胞密度で播種して浮遊培養を行った。同時に、同じ細胞密度で293T細胞をdishに播種して静置培養を行った。浮遊培養および静置培養では、それらに適応した完全合成培地を使用した。培養後に、細胞数をカウントすることで、培養期間と培養により増えた細胞数を計算した。次に、シェーカーフラスコに入れる培養液量も検討した。同じ細胞密度で、培養液量を検討することで、細胞増殖能を検討した。上記の実験時には、培養後の培養液を回収し、培養液中のエクソソームの濃度測定、培養液からのエクソソーム単離のためにqEVカラムを使用することで検討した。qEVカラムを使用して純度の高いエクソソームを単離できる分画を検討した。
2: おおむね順調に進展している
効率的にエクソソームを得るには、静置培養よりも浮遊培養で培養した細胞が分泌するエクソソームを単離する方法を確立することであるが、本年度は、その方法の基盤となる結果を得ることが出来た。
293T細胞を浮遊培養で大量に培養し、その培養液からエクソソームの分画を効率的に得る方法を検討する。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)
American Journal of Translational Research
巻: 14 ページ: 3879-3892
Scientific Reports
巻: 12 ページ: 12519
10.1038/s41598-022-16345-6