研究課題/領域番号 |
22K08960
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
鈴木 亮 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (10570319)
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研究分担者 |
柳原 正志 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40379954) [辞退]
藏澄 宏之 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (50645116)
濱野 公一 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)
溝口 高弘 山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (90844796)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 細胞シート / 乾燥保存法 / 難治性皮膚潰瘍 / 再生医療 |
研究実績の概要 |
本年度は、マウス皮膚潰瘍モデルに対して、乾燥自家線維芽細胞シートおよび乾燥他家線維芽細胞シートの治療効果を検証した。 糖尿病C57BL/6マウスの背部に生検パンチで全層欠損を作製し、マウス皮膚潰瘍モデルとした。治療実験は自家線維芽細胞および他家線維芽細胞、それぞれにおいて以下の4群で実施した。 ①乾燥線維芽細胞シート、②線維芽細胞シート、③凍結解凍を3回実施した脱線維芽細胞シート、④コントール(無治療) 自家線維芽細胞治療において、乾燥自家線維芽細胞シートおよび自家線維芽細胞シート(非乾燥で生きている細胞)は、治療開始5日目から9日目において、コントロールよりも有意に高い創傷治療効果を示したが、乾燥自家線維芽細胞シートおよび自家線維芽細胞シートの治療効果に差は認めなかった。 他家線維芽細胞シートにおいても、自家線維芽細胞の治療実験と同じく、乾燥他家線維芽細胞シートおよび他家線維芽細胞シートは、治療開始5日目から7日目において、コントロールよりも有意に高い創傷治療効果を示したが、乾燥他家線維芽細胞シートおよび他家線維芽細胞シートの治療効果に差は認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
動物モデルにおいて乾燥線維芽細胞シートの治療効果を検証することが出来たため。
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今後の研究の推進方策 |
乾燥線維芽細胞シートの長期保存について検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由として、予定していた技術補佐員の人件費としての支出を行う必要が無かった為。使用計画は、抗体、免疫染色消耗品、ELISA kitの購入に使用する。
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