研究課題/領域番号 |
22K08993
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小池 輝元 新潟大学, 医歯学系, 講師 (90635723)
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研究分担者 |
後藤 達哉 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (20899512)
土田 正則 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60293221)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 酸化ストレスマーカー / 間質性肺疾患 / 術後急性増悪 |
研究実績の概要 |
本研究は間質性肺疾患合併肺癌患者の周術期血液サンプルを使用し各種酸化ストレスマーカーを測定,その推移による術後急性増悪予測能を評価する研究である.今年度は測定機器メーカーとの検討を重ね,測定機器を用いた測定試験を度々行い,機器の扱いに習熟するとともに,測定試薬等の安定的な確保ルートを確立した.併せて,実験プロトコールを基に簡易なマニュアルを作成し,研究協力者とも共有し,実際の運用を想定した環境整備を行った.また,測定実験,サンプル保存などのために,冷蔵,冷凍庫の配備や,当施設内の実験室の整備も行った. 重ねて,国内外の学会に参加し情報収集を行い,呼吸器外科分野において,致死的な合併症である間質性肺疾患合併肺癌患者の術後急性増悪の予防が最大のトピックのひとつであること,また,現在のところその有効な予測法や予防法は確立されていないことを確認し,本研究の結果が呼吸器外科診療に貢献できる可能性が高いことを再認識した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
実験施設の移転に伴い,試薬保存のための冷蔵庫,測定実験のための各種物品が不足しており実際の測定実験が行えていない. しかし,学会参加等で関連する研究や臨床試験についての情報収集を行った.
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今後の研究の推進方策 |
早急に実験施設の環境を整備し症例登録を行う. 症例登録後は,血液サンプルを使用した各種測定,肺組織サンプルを使用した組織学的評価,タンパク濃度測定を行い,データの統計学的解析を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
予定より進捗が遅れているため,次年度も測定実験に使用する物品の購入が必要である.試薬や検体を保存するための冷蔵冷凍庫や消費試薬を購入する予定である.併せて,学会参加による情報収集も行う予定である.
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