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2022 年度 実施状況報告書

ビタミンB2を用いた生体組織の血流診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K08995
研究機関金沢大学

研究代表者

齋藤 大輔  金沢大学, 附属病院, 助教 (50722055)

研究分担者 松本 勲  金沢大学, 医学系, 教授 (80361989)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードビタミン / 気管支断端瘻 / 被覆 / 生体組織
研究実績の概要

当該年度は肺切除後の気管支断端あるいは形成部の血流評価を行うこととしていたが、研究の遅延により肺切除前の評価までしか行えていない。
[目的]気管支形成部の形成直後と形成後1ヶ月後の血流評価が本法で可能であるかを評価することとした。
[実験方法]成豚(30kg程度)を用いる。塩酸ケタミンの筋肉注射により麻酔導入を行った。耳静脈に末梢静脈路を確保後に気管挿管を施行、維持麻酔としてハロタンを使用し、人工呼吸器を用いた調節呼吸を行う。さらに術中の不動化を得るため臭化パンクロニウムを併用した。気管支ブロッカーによる分離肺換気、右下側臥位とする。第4肋間開胸とし左肺前葉の気管支、肺動静脈を露出した。肺切除を行った後にビタミンB2 400mgを耳静脈より投与した。投与後から白色光とブラックライト照射下で色調変化を60分間観察、ビデオカメラで記録した。ビタミンB2投与後10分毎にレーザー血流計により各測定ポイントで血流を測定した。時間の再確認および光量について動画を解析し、光量は輝度測定ソフト(U12847(浜松ホトニクス株式会社))を用いて数値化して評価した。

まず肺切除前の血流とビタミンB2による傾向輝度の測定を行った。
分岐部、前葉分岐前の主気管支、前葉分岐直後の気管支、前葉気管支入口部で血流測定を行ったところ、前葉分岐直後の気管支の血流が他部位より低下していることが分かった。それに相対するようにビタミンB2による輝度の低下も認めた。ビタミンB2による傾向は60分間以上持続することも分かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ渦での豚の仕入れや運搬に時間を要したこと、他のタスクの占める割合が多かったことにより研究計画書より遅延が生じている。

今後の研究の推進方策

今後は研究記計画書に則って気管支断端の評価、生体組織の血流評価を進めていく。
まずは肺切除後(左肺前葉の単純肺葉切除、左肺前葉の管状気管支形成を伴う肺葉切除、左肺前葉を切除し後葉を自家移植)の血流計による血流評価と傾向輝度測定を順次行っていく。

次年度使用額が生じた理由

当該年度に発表等を行えず旅費を使用し得なかったため。
次年度必要物品の購入に充てる予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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