研究分担者 |
新谷 康 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90572983)
福井 絵里子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (90814591)
狩野 孝 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70528455)
大瀬 尚子 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10570559)
舟木 壮一郎 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (50464251)
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研究実績の概要 |
ヒト肺癌中の癌関連繊維芽細胞(CAF)の機能解析のため、まずサブグループ解析、単離を目指した。前者には50,000個,後者には100,000個のCAF細胞が必要である。2021年10月ごろ、当時のプロトコルでは肺がんの腫瘍検体を分散して得られた140,000個以上の細胞中、ほとんどがリンパ球と腫瘍細胞で、CAFは100個未満で不足であった。回収細胞数の増大のため、細胞分散の条件検討を行った。物理的条件、酵素条件を探索的に検討した。結果、現時点で、分散した細胞中2-10%程度のCAFの分画を得られており、サブグループ解析に必要な数のCAFの検出は達成できるようになった。 併行して、フローサイトメトリー(FCM)のパネルの最適化のため、クローンの条件検討を行った。channelの節約のため、damp channelにCD45,CD31,EpCAMにまとめる必要があったため、この3つは特に分離が良いクローンの選択が必要であった。結果、それぞれに最適解が得られ、damp channelは完成した。CAFに特異的なマーカーでは、FAP,CD90,PDGFRβはクローンを決定した。しかし、αSMAは分離が不十分で検討の余地を残している。 2023年1月以降は、CAFの分画をサブグループ解析するため、damp channel(CD31,CD45, EpCAM)で除外後FAP,CD90,PDGFRβの3つのCAF特異的マーカーで染色し、SPADE, tSNE などの次元削減でサブグループの特定を数回試みた。結果、現行の3つのマーカーだけでは再現性が小さいことがわかった。現在、さらに4つのマーカーの追加によるとデータの蓄積、細胞の凍結保存を行っている。パネル最適化後、単離、機能解析を予定している。
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