研究課題/領域番号 |
22K09029
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
加藤 崇央 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (10550006)
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研究分担者 |
仕子 優樹 千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00859663)
小山 薫 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60186830)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 尿中酸素分圧 / 急性腎障害 / 血液ガス分析装置 / 尿中バイオマーカー |
研究実績の概要 |
研究の第一段階①として、既存の3-way尿道カテーテル(尿道カテーテル外腔先端に排尿ルーメン以外に開口部があり、さらに2孔式になっているタイプのもの)を用い膀胱内から直接採尿を試みたが、採尿自体を行うことが困難であり、当初12症例予定したが6例中1例のみで可能であり、さらに限られたタイミングでしか採尿を行うことができなかった。逆に液体の注入は可能であり、排尿ルーメンからは良好に尿が流出していた。そこで尿道カテーテルの先端に近い内腔より採尿を行うための新たなデバイスの開発が必要となり、それに先駆けて埼玉医科大学より特許申請を行った(出願番号:特願2022-199784、出願日:2022/12/14)。特許承認を待って、関連企業に相談しデバイス開発を行う予定であるため、研究の第一段階①をクリアできていない。 ただ、既存の3-wayカテーテルを用いた第一段階①の研究において、採尿が可能であった1例については、我々の先行論文と比較しても、尿中酸素分圧は低い値であり、測定精度が改善されている可能性がある。また、血液ガス分析装置で同時に測定される尿中二酸化炭素分圧は先行研究よりも高値を取り、今後測定精度の評価に使用できる可能性がある。尿中二酸化炭素分圧については、血液ガス分析装置を用いて測定を行っている我々独自の知見であり、光ファイバープローブを用いて連続モニタリングを行う研究者の中でも全く認知されていないものである。 上記研究成果について、英文雑誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究の第一段階①として、既存の3-way尿道カテーテル(尿道カテーテル外腔先端に排尿ルーメン以外に開口部があり、さらに2孔式になっているタイプのもの)を用い膀胱内から直接採尿を試みたが、採尿自体を行うことが困難であった。6例中1例のみ、しかも限られたタイミングでしか採尿を行うことができなかった。逆に液体の注入は可能であり、尿が流出する排尿ルーメンからは良好に尿が流出していた。尿道カテーテルの先端に近い内腔より採尿を行うための新たなデバイスの開発が必要となり、それに先駆けて埼玉医科大学より特許申請を行った(出願番号:特願2022-199784、出願日:2022/12/14)。特許出願に時間がかかり、関連企業に相談しデバイス開発を行うまでに至っていないため、研究の第一段階①をクリアできていない。
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今後の研究の推進方策 |
特許承認を待って、関連企業に相談しデバイス開発を行う予定であり、対象となる企業についても2社に絞って検討中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
特許承認を待って、関連企業に相談し、デバイスの開発を行う予定であるため、研究の第一段階①が終了していない。既存の3wayカテーテル購入と血液ガス測定装置の消耗品費は研究費申請前に購入済みであったため費用として発生していない。特許出願に時間がかかった影響からデバイスの開発からその製品の購入費用、またラジオメータ社やシーメンス社から血液ガス分析装置を借用するための費用が発生していない。そのため、繰越金776439円が本年度発生している。 次年度に繰越金を用いてデバイスを開発し、さらに研究の第一段階②と第二段階を早急に行う予定である。
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