研究課題/領域番号 |
22K09040
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
牛尾 倫子 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (00897704)
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研究分担者 |
赤松 延久 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40445127)
内田 寛治 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60302709)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 肝移植 / 生体防御能 / 免疫抑制 / グラフト機能 / 術後予後 |
研究実績の概要 |
2019年1月から2021年6月までの30ヶ月間に、申請者の所属施設では生体ドナー肝移植97件、脳死ドナー肝移植20件、合計117件の肝臓移植が実施されていた。それらの肝臓移植患者について、手術開始後・無肝期・再灌流後・閉腹時・術後第1病日から第3病日までの血液検査結果(白血球数とその分画・肝機能に関する指標)、術後の合併症の有無とその種類、術後集中治療室滞在期間、在院期間などを後ろ向きに調査し、手術中から術後にかけての各種パラメータの推移を検討した。 2022年6月に開催された日本麻酔科学会第69回学術集会において、生体ドナー肝移植患者と脳死ドナー肝移植患者での手術中から術後早期にかけての好中球数の推移の違いや肝機能の指標の推移の違いについて「慢性肝不全患者の生体および脳死肝移植における好中球数の推移とグラフト機能についての検討」として発表した。また同学会で、ABO血液型不適合生体ドナー肝移植に対するリツキシマブを含む主にリンパ球を標的とした術前免疫抑制薬投与が術中の白血球数およびその分画の推移や術後早期の合併症の頻度に及ぼす影響についても「慢性肝不全患者に対するABO血液型不適合生体肝移植手術中における白血球数、好中球数、リンパ球数の推移と術後早期の合併症についての検討」として発表した。 また、上記で得られた解析結果をもとに、肝臓移植に伴う生体防御能の変化とグラフトサイズに関する後ろ向きコホート研究について、論文を執筆中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
後ろ向きコホート研究に関しては解析が終わり論文を執筆しており、おおむね計画通りである。前向き研究に関しては2022年度中に研究倫理審査申請を行う予定で2023年度から開始する計画であるが、まだ研究倫理審査申請の準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
後ろ向き研究に関しては現在執筆中で論文を投稿することとしている。前向き研究に関しては近日中に研究倫理審査申請を行い、肝移植周術期の血液中の白血球表面抗原・機能・遺伝子・タンパク発現解析、血清中メディエータ定量、血清因子の白血球機能(生体防御能・増殖能に与える影響のex vivo検証)、臨床指標や術後早期予後との比較などを行う予定である。
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