研究課題/領域番号 |
22K09078
|
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
大井 彩子 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (10790496)
|
研究分担者 |
林 浩伸 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (30464663)
植村 景子 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10645873)
高谷 恒範 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (00736506)
川口 昌彦 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (60275328)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 術中神経モニタリング |
研究実績の概要 |
子宮癌に対する外科的手術後の排尿機能障害は高頻度(約40%)で認められる。術後排尿機能障害は生命予後に直接関与しないため看過されがちだが、生活の質に関わる重大な問題である。現状では、子宮癌手術中に排尿機能を評価するための標準的方法はない。そこで我々は、術中に排尿機能を評価することを目的として、尿道内から尿道括約筋の筋活動電位を記録できる電極付き尿道カテーテル(特許出願中)を開発した。経頭蓋的に運動野へ与えた電気刺激が下行性運動経路を伝播し、尿道括約筋の活動電位を記録することで排尿機能評価を行い、術後排尿機能障害を未然に予防できると考えている。本研究では、電極付き尿道カテーテルを用いて子宮癌手術中に排尿機能をリアルタイムにモニタリングし、術中排尿機能モニタリングの電位変化と術後排尿機能変化の関連を調査し、術後の排尿機能障害を防ぐことを目的とした。 子宮癌に対する広汎子宮全摘において、尿道カテーテルを用いた術中排尿機能モニタリングを約20例で行った。予定患者数に達していないために、統計学的処理はまだ行っていない。しかし、うち1例をThe American Clinical Neurophysiology Society Annual Meeting & Courses 2023(2023年3月25-29日、オースティン、テキサス、アメリカ)でcase reportとしてポスター発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
子宮癌に対する広汎子宮全摘において、尿道カテーテルを用いた術中排尿機能モニタリングを約20例で行った。予定患者数に達していないために、統計学的処理はまだ行っていない。しかしうち1例をThe American Clinical Neurophysiology Society Annual Meeting & Courses 2023(2023年3月25-29日、オースティン、テキサス、アメリカ)でcase reportとしてポスター発表を行った。
|
今後の研究の推進方策 |
今後も同様の術中神経モニタリングを行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
前年度同様研究物品の購入とデータ処理の人件費に使用する
|