研究課題/領域番号 |
22K09125
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
松居 亮平 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (50727865)
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研究分担者 |
下村 泰代 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (80534031)
服部 友紀 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90363936)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | COVID-19 |
研究実績の概要 |
本研究はCovid-19肺炎の新しい重症度分類を提唱することが目的である。Covid-19患者は様々な合併症により重症化することがあるため、当施設で経験した症例を検討し「空腸憩室穿通を来したCOVID-19の1例」を2023年度の日本腹部救急医学会総会にて発表した。また、重症Covid-19肺炎の治療における栄養療法に着目し、これまで当院で経験した症例を検討した「COVID-19における高流量経鼻酸素投与+腹臥位療法時のCORTRAK2を利用した空腸栄養導入の取り組み」を日本救急医学会中部地方会にて発表した。このテーマについてはさらに研究を行い、学術論文に投稿予定である。これらの前段階を踏まえて、肺内NETs形成とCovid-19肺炎の重症化の関連について研究を行って行く予定であったが、科研費申請時と比較し、近況では様々な施策やワクチンの普及により、重症患者の発生が激減している。幸いなことではあるが、本研究の対象となるような新規発生患者からの検体採取の機会が非常に少ないため、当初の予定していた症例数が確保できず、研究の進捗状況は大幅に遅れている。新規に発生した重症Covid-19患者からの検体採取は症例数が少なくなってしまったため、これまで当施設で治療した過去の症例で取得可能な検体やデータから、Covid-19の重症化に関与する因子を検討していく、あるいはCovid-19以外の呼吸不全病態(敗血症や重症肺炎、ARDSなど)へ対象を拡大し、NETs形成の定量化による疾患重症度分類を探求していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究者の所属施設は科研費申請時、100例以上のCovid-19重症肺炎患者を治療しており、十分な症例数と様々な病態の患者での評価が可能であったが、近況では様々な施策やワクチンの普及により、重症患者の発生が激減している。幸いなことではあるが、本研究の対象となるような新規発生患者からの検体採取の機会が非常に少ないため、当初の予定していた症例数が確保できず、研究の進捗状況は大幅に遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
上記理由のため、本研究の進捗状況は大幅に遅れている。新規に発生した重症Covid-19患者からの検体採取は症例数が少なくなってしまったため、これまで当施設で治療した過去の症例で取得可能な検体やデータから、Covid-19の重症化に関与する因子を検討していく、あるいはCovid-19以外の病態(敗血症や重症肺炎、ARDSなど)へ対象を拡大し、NETs形成の定量化による疾患重症度分類を探求していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
近況では様々な施策やワクチンの普及により、重症患者の発生が激減している。幸いなことではあるが、本研究の対象となるような新規発生患者からの検体採取の機会が非常に少ないため、当初の予定していた症例数が確保できず、研究の進捗状況は大幅に遅れている。そのため当初購入予定であった実験資機材や試薬などをまだ未購入である。症例数が集まり次第これらを購入予定のため、次年度使用額が発生した。
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