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2023 年度 実施状況報告書

統合解析に基づくARDSの全身免疫と肺局所免疫の免疫分子病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K09132
研究機関大阪大学

研究代表者

光山 裕美  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20787882)

研究分担者 松本 寿健  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教(常勤) (70644003)
ウィング ジェイムス  大阪大学, 感染症総合教育研究拠点, 准教授 (00648694)
奥崎 大介  大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任准教授(常勤) (00346131)
杉原 文徳  大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (50381645) [辞退]
小倉 裕司  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70301265)
藤見 聡  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 救急診療科, 主任部長 (70362720)
梅村 穣  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 救急診療科, 医長 (20743561)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード急性呼吸窮迫症候群 / CyTOF / 質量分析
研究実績の概要

本課題は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS) における肺局所免疫と全身免疫の双方の観点から、免疫細胞間およびサイトカイン相互の複雑な関連を明らかにすることが目的である。
前年度までにARDS患者の血液と気管支肺胞洗浄液(BALF)のサンプル収集が終了し、網羅的生体情報として、質量分析やCyTOF測定を開始していた。当該年度では、 全サンプルで測定が完了した。免疫系ネットワークの全体像を把握することを主眼として、解析を行なった。質量分析では、ARDS患者の末梢血で健常者に比べ凝固に関連する一連のタンパク質濃度の上昇を認めた。生死で比較すると、死亡者の末梢血では生存者に比べて糖代謝に関連するプロセスが低下していた。BALFの解析では、急性期では亜急性期に比べ、65個のタンパク質濃度の低下を認め、36個のタンパク質濃度の上昇を認めた(FDR=0.2、Fold Change=1.5)。さらに急性期では亜急性期に比べて、好中球を主体とする免疫応答プロセスが抑制され、液性免疫やエキソサイトーシスプロセスが活性化していた。CyTOFでは、CD4細胞はCXCR4+レベルが高く、 疲弊(Tim3)および増殖(Ki67)マーカーを有する細胞のレベルが高かった。血液中のCD169hi古典的単球に先行して、BALFではCD14+ CD169+単球とマクロファージが増加していた。次年度にこれらのデータを、さらに詳細に解析し、論文作成を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

測定・解析まで終了している。

今後の研究の推進方策

当該年度で測定と粗解析が終了している。詳細な解析をおこない 、論文作成を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

論文作成のための校正費用や投稿費用を次年度に充てる。

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公開日: 2024-12-25  

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