研究課題/領域番号 |
22K09152
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
若竹 春明 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (80537001)
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研究分担者 |
吉田 稔 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (80866484)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | Refeeding症候群 / 重症患者 / 低栄養 / 栄養療法 / プロトコール / 栄養評価 / 微量元素 |
研究実績の概要 |
単施設でのRefeeding症候群のリスクと実際の発症に関して解析を行ったが、既存のRefeeding症候群リスクと発症に関しての関連は示せなかった。現在、2施設でプロトコールの導入を行い現在、データの収集を行っており、プロトコール導入前後の効果を解析する予定である。 実績としては、研究分担者である吉田稔、研究協力者である鈴木雅子、藤原邦康らとともに、HCU(非ICU患者)に緊急入院した患者に対するRefeeding症候群のリスクの疫学調査を実施し、JSPEN2024にて成果の発表を行った。約4割の患者が高リスクと超高リスクに該当した。多変量解析を行い超高リスクは、院内死亡と関連していた。HCUにおいては超高リスクが特に死亡と関連しており、超高リスクにおいて特別な栄養療法が必要な可能性が示唆された。現在、論文を作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日常臨床との兼ね合いもあり、データ収集が進まず、残り1/3程度のデータ収集が残ってしまっている。データ収集をより促進するために、データ収集をしてくれる要員を確保し、謝礼を払うことで目標を達成したい。
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今後の研究の推進方策 |
年度末に行われる集中治療学会2025、日本栄養治療学会2025に向けて、今回のデータをまとめて両学会で発表、その後、論文化することを目標とする。 また、近年、Refeeding症候群や重症患者の栄養療法を実施する上で、微量元素にも注目が集まっており、重症患者において、微量元素とRefeeding症候群や低栄養との関連を検証したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
働き方改革などもあり、本学の職員だけではデータ収集が間に合わず、学会などで栄養療法に精通している医療スタッフにデータ収集などを協力してもらうため、その謝金として使用する。 現在収集したデータをまとめて論文化を進めており、英文校正費や論文投稿費に研究費を使用する。また国際学会等での発表や最新の知見についての情報収集も検討しており、学会参加費や旅費に使用予定である。 今後、重症患者における微量元素とRefeeding症候群や低栄養との関連について検証を行うため、微量元素の測定にかかる経費に研究費を使用する。
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