研究課題/領域番号 |
22K09227
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
足立 明彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (60758407)
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研究分担者 |
川島 友莉 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 特任助教 (40981741)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | リキッドバイオプシー / 体液生検 / 髄液 / ロングリード次世代シーケンサー |
研究実績の概要 |
2024年度は本研究の対象となる患者に遭遇しなかったため、検体の収集が期待したようには進展しませんでした。しかしながら、引き続き本研究では県内外の複数の施設と協力し、また、他の医療機関の参加も積極的に促進していく方針です。この取り組みにより、より多くの患者へのアクセスが可能となり、より多くのデータが収集され、結果として研究の信頼性と有用性が向上することが期待されます。 研究開始時に設定された目標に基づき、本研究では脳外科臨床における診断の難題-従来の一般的な検査や画像検査では明確な診断が得られない場合-に対処することを目指しています。 本研究では、感染症や腫瘍などの特定の疾患を対象に、ロングリード次世代シーケンサーを用いて脳脊髄液を解析することで、以下の目標を達成しようとしています。第一に、迅速かつ正確な診断を提供し、患者の早期治療に貢献すること。第二に、感染症に関しては病原体特異的な配列データを蓄積し、診断の迅速化および正確性向上に寄与すること。第三に、腫瘍症例においては、従来の短鎖NGSでは困難であった染色体構造異常の検出を可能にすること。 これらの目標を達成するために、今後も我々の研究チームは積極的に新たな患者検体の収集に結びつくよう、他施設との協力を強化していく予定です。また更に、研究結果の臨床応用に向けて、積極的に情報発信を行い、医療現場への普及を図っていくことを目指してゆきます。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の組み入れ基準にあう対象患者が生じなかった故。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き長鎖シーケンスに必要なDNA量を抽出できる腫瘍性ないし感染性の髄膜炎患者症例のリクルートを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
検体収集状況より、本格的な解析は次年度以降に廻すこととしたため。
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