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2022 年度 実施状況報告書

くも膜下出血に対する大脳オルガノイドの経動脈的投与による再生法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09257
研究機関大阪大学

研究代表者

寺田 栄作  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (40869541)

研究分担者 馬塲 庸平  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (20577465)
川端 修平  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (20764062)
西田 武生  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (30533806)
高垣 匡寿  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70724433)
中村 元  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80533794)
福田 竜丸  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90825712)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード大脳オルガノイド / 頸動脈投与 / くも膜下出血
研究実績の概要

びまん性脳損傷をきたすくも膜下出血の治療は動脈瘤の再破裂予防や急性期の血管攣縮予防、全身状態管理などしか出来ることはなく、慢性期においてもリハビリテーションを行い、残存する脳機能を活性化する方法しかないのが現状である。本研究においては大脳オルガノイド並びに内側神経節隆起オルガノイドを用いて作成した未分化な微小スフェロイドを頸動脈的に投与することで大脳全体へと移植細胞を運搬し生着させることで脳機能を回復させることを目指している。本年度はiPS細胞(201B7株・409B2株)から大脳オルガノイドの安定的に作成することから開始した。大脳オルガノイドの作成方法は確立できたため、微小スフェロイドの作成方法の実験を開始した。まずは細胞剥離用酵素(Accutase)を用いて70日間培養した大脳オルガノイドを単細胞にまで分離し、その単細胞自体を接着培養することで生着できるのかを確認したところ、生着が確認でき、神経細胞に分化していることが確認できた、続けて、単離した細胞を96 well plateを用いて再凝集を行ったところ微小な細胞塊を形成した。大きさとしては1400マイクロメートルほどであり頸動脈的な投与を行うには大きくて不適と考えられたためさらなる大きさの調整は必要と考えられた。微小スフェロイドの免疫染色をすると神経への分化は確認できた。今後は凝集させる細胞数の調整を行い、頸動脈投与に適した大きさのスフェロイドの作成を行わないといけないと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ヒトiPS細胞から大脳オルガノイドを作成する体制の確立はでき、微小スフェロイドの作成方法にも少しずつ着手できている。物品の調達に関して入荷が遅れることが多く研究が進まない時期があったが、物品は一通り揃ったため今後の研究はスムーズに進むと考えられる。

今後の研究の推進方策

微小スフェロイドの適切な大きさの作成方法を検討する。また、70日間培養した大脳オルガノイドでは分化が進みすぎている可能性もあるためもう少し未熟な大脳オルガノイドを用いてのスフェロイド作成方法も検討する必要がある。スフェロイドが作成できたらまずは正常のラットへの頸動脈投与方法の確立を目指す。

次年度使用額が生じた理由

物品の入荷待ちが多く物品の調達が進まないことがあったため、その分の残金が発生した。次年度以降、本年度にできなかった実験を進めていくために実験を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] シート状の不織布培養担体は大脳オルガノイドの皮質神経層の形成と拡大をサポートする2022

    • 著者名/発表者名
      寺田栄作、馬塲庸平、髙垣匡寿、中村元、西田武生、松村剛樹、中川僚太、福田竜丸、松井雄一、山田修平、竹中朋文、貴島晴彦
    • 学会等名
      日本脳神経外科学会第81回学術総会

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公開日: 2023-12-25  

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