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2022 年度 実施状況報告書

脳血管内治療に対するAdjuvant Synbioticsの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09282
研究機関大阪大学

研究代表者

高垣 匡寿  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (70724433)

研究分担者 川端 修平  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (20764062)
西田 武生  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (30533806)
寺田 栄作  大阪大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (40869541)
中川 僚太  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50889920)
角野 喜則  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任研究員 (60770675)
中村 元  大阪大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80533794)
福田 竜丸  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (90825712)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードHelsinki rat model / gut microbiota / coil embolization
研究実績の概要

本年度は、動物実験施設の移設工事の影響もあり、動物実験室の環境を整えることから開始する必要があった。モデルを作成するために必要な顕微鏡、麻酔機器、手術器具などを動物実験施設に導入し、手術環境の整備を行うことに多少の時間が必要であった。
動物実験はHelsinki rat microsurgical side wall aneurysm modelに倣って、ラットのモデル作成を行った。モデルの作成については、雄のSDラット12週齢の胸腹部大動脈をグラフトとして採取し、安楽死させたのちに、もう1匹のラットの腹部大動脈に縫合するというものである。そのように作成したヘルシンキラットモデルの瘤内にコイルを留置し、術後3.7.14.28日後の血管内膜の評価を行う予定である。コイル留置後の動脈瘤の治癒過程、すなわち血栓化の過程を観察するため、コイルを留置しない状態で作成した動脈瘤が自然に血栓化しないことを確認する必要があった。その為、動脈瘤の治療は行わずにモデル動物を数週間観察し、動脈瘤の評価を行った。
当初から安定してヘルシンキラットモデルを作成することができ、術後2週間後に瘤が自然に血栓化していないことを肉眼的観察およびH-E染色にて確認することができた。
安定したモデルの作成に成功したため、今後は、瘤内にコイルの留置を行う予定である。また、抗生剤を投与し、16s RNA解析により腸内細菌の変化を観察する。そして、抗生剤投与群と非投与群の血管内膜を評価し、腸内細菌が動脈瘤治癒過程において与える影響について評価を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、動物実験施設の移設工事の影響もあり、動物実験室の環境を整えることから開始した。具体的には実験機器の導入や飼育室の確保などである。この点で少し時間が必要であった。実際の動物実験ではHelsinki rat microsurgical side wall aneurysm modelに倣って、実験に用いるラットのモデル作成を行った。モデルの作成には多少の経験が必要と思われたが、大きな問題なく作成することができた。本研究では動脈瘤治療後の変化を観察するものであるが、まず治療なしの状態で動脈瘤が安定して存在することを確認する必要があり、モデル作成後に数週間の観察を行った。当初より安定してヘルシンキラットモデルを作成し、術後2週間後に瘤が自然に血栓化していないことを肉眼的観察およびH-E染色にて確認することができた。

今後の研究の推進方策

安定したモデルの作成に成功したため、今後は、瘤内にコイルの留置を行う予定である。また、抗生剤を投与し、16s RNA解析により腸内細菌の変化を観察する。そして、抗生剤投与群と非投与群の血管内膜を評価し、腸内細菌が動脈瘤治癒過程において与える影響について評価を行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験計画通りに進行したが、研究分担者の移動などで分担金の使用がなかった為、繰越となった。次年度では分担者による研究も進める予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] メタゲノム解析を用いたくも膜下出血患者における腸内細菌の特徴2022

    • 著者名/発表者名
      高垣匡寿、友藤嘉彦、川端修平、中村元、西田武生、浅井克則、梅原徹、馬場庸平、岡田随象、貴島晴彦
    • 学会等名
      第81回脳神経外科学会総会
  • [学会発表] くも膜下出血に対するコイル塞栓術術前の脳室ドレナージに関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      高垣匡寿、中村元、西田武生、竹中朋文、松井雄一、山田修平、寺田栄作、福田竜丸、中川僚太、松村剛樹、貴島晴彦
    • 学会等名
      第38回日本脳神経血管内治療学会
  • [学会発表] PulseRider留置時におけるデバイス回転方向の工夫 -Technical note-2022

    • 著者名/発表者名
      高垣匡寿、中村元、西田武生、竹中朋文、松井雄一、山田修平、寺田栄作、福田竜丸、中川僚太、松村剛樹、貴島晴彦
    • 学会等名
      第38回日本脳神経血管内治療学会
  • [学会発表] Metagenomic analysis of the gut microbiome in patients with subarachnoid hemorrhage2022

    • 著者名/発表者名
      Masatoshi Takagaki, Yoshihiko Tomofuji, Shuhei Kawabata, Hajime Nakamura, Takeo Nishida, Katsunori Asai, Toru Umehara, Yohei Bamba, Yukinori Okada, Haruhiko Kishima
    • 学会等名
      IHM 2022
    • 国際学会
  • [学会発表] メタゲノム解析を用いたくも膜下出血患者における腸内細菌の特徴2022

    • 著者名/発表者名
      高垣匡寿、友藤嘉彦、川端修平、中村元、西田武生、浅井克則、梅原徹、馬場庸平、岡田随象、貴島晴彦
    • 学会等名
      第48回日本脳卒中学会学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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