| 研究課題/領域番号 |
22K09311
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| 研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
崔 賢民 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20760888)
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| 研究分担者 |
稲葉 裕 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40336574)
手塚 太郎 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (70748516)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| キーワード | 人工関節周囲感染 / 脊椎感染 / 小児化膿性関節炎 / シーケンサー / ポリメラーゼチェインリアクション / 薬剤耐性 |
| 研究実績の概要 |
骨軟部感染は診断および治療が困難なことが多い疾患であり、従来の細菌培養検査では原因菌の同定が困難な症例も少なくない。本研究の目的は、骨軟部感染における遺伝子診断の有用性を評価することである。特に、細菌培養が偽陰性となりやすい症例に対して、次世代シーケンサーであるナノポアシーケンサーMinION MK1Cが原因菌の同定に有効かどうかを検証する。また、薬剤耐性遺伝子の検出可能性を評価し、抗菌薬選択への応用を目指すとともに、内因性感染の感染経路の同定を通じて再感染予防への活用も検討する。 まず、ナノポアシーケンサーの手技に関する再現性の高い診断プロトコルを確立することを目的に、当院で手術治療を行った人工関節周囲感染(PJI)症例におけるナノポアシーケンサーおよび細菌培養検査の結果を比較・検証した。人工関節周囲感染症例61例において、細菌培養とナノポアシーケンサーによる同定結果の一致率は74.5%であった。また、細菌培養が陰性であった症例のうち47.5%において、ナノポアシーケンサーにより原因菌の遺伝子同定が可能であった。これらの結果については現在、英文誌への投稿を準備中である。 次に、脊椎感染症患者を対象にリアルタイムPCRによる分子生物学的診断の有用性を評価し、ナノポアシーケンサーおよび細菌培養との一致率について検討した。リアルタイムPCRの診断精度は、感度85.9%、特異度94.7%であり、検体提出から結果取得までの平均所要日数は2.5日であった。ナノポアシーケンサーでは、細菌培養で同定された菌種に加えて、複数の菌が遺伝子的に同定された。一方で、臨床的治療効果との関連性を検証した結果、同定された菌種が必ずしも感染の原因であるとは限らない可能性が示唆され、ナノポアシーケンサーを臨床応用するうえでの課題が明らかとなった。 これらの研究結果は近く英文誌へ投稿を予定している。
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