研究課題/領域番号 |
22K09351
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
高橋 藍 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (90615303)
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研究分担者 |
中嶋 秀明 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (10397276)
渡邉 修司 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 助教 (00596679)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 脊髄損傷 / 脂肪由来間葉系間質細胞 / 髄腔内投与 / 経静投与 / 生体イメージング |
研究実績の概要 |
本研究では,脊髄損傷モデルに対して脂肪由来間葉系間質細胞(AD-MSCs)を髄腔内投与後,細胞分布動態の観察および脊髄再生・運動機能の解析を行っている。急性脊髄損傷(胸髄損傷)モデルに対し,腰椎部より髄腔内投与されたAD-MSCsは移植後経時的に脊柱管内に分布していることが,生体イメージング装置(IVIS)で観察された。比較として,経静脈投与されたAD-MSCsはすみやかに肺に集積し1時間以内に発光は消失した。実験結果は令和5年,6年度の国内学会で発表した(第38回日本整形外科学会基礎学術集会,第53回日本脊椎脊髄病学会学術集会)。尚,今回の実験の基盤となった,脂肪由来間葉系間質細胞移植 による重度脊髄損傷治療効果については,英語論文で発表した(Adipose-Derived Mesenchymal Stromal Cell Transplantation for Severe Spinal Cord Injury: Functional Improvement Supported by Angiogenesis and Neuroprotection. Cells. 2023)。
①ヌードマウス(KSN/Slc)を用いて,IHインパクターにて中等度脊髄損傷モデルを作成した②同マウスより脂肪組織を採取し,AD-MSCsの分離・培養を行った③フローサイトメトリー法によりAD-MSCsの表面抗原解析を行った④AD-MSCにDiR750でラベリングを行い,髄腔内投与し,生体イメージング(IVIS Imaging System)での分布観察を行った⑤ルシフェラーゼ発現マウス(FVB-Tg(CAG-luc,-GFP)L2G85ChcoJ)よりAD-MSCsを分離・培養し脊髄損傷モデルに対しビ静脈投与を行い,分布をIVIS Imaging Systemで観察した
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
IVIS Imaging Systemでの観察が可能となったことから,移植後ごく短時間の細胞動態が観察できるようになった。そのため,当初の髄腔内投与に加え,経静脈投与後の細胞分布の観察も加えて行っているため。
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今後の研究の推進方策 |
投与細胞数の運動機能に対する効果解析,および神経再生についての組織学的評価を行う予定である。
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