研究課題/領域番号 |
22K09388
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研究機関 | 関西福祉科学大学 |
研究代表者 |
長谷川 幸治 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (50208500)
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研究分担者 |
今釜 史郎 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (40467288)
石塚 真哉 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40813316)
八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 運動機能検診 / 認知機能検診 / 地域在住高齢者 / ロコモーティブ症候群 / 疫学研究 / 死亡 / 要介護 |
研究実績の概要 |
2022年度はコロナの終息の兆しは見られた。しかし、検診による集団感染の可能性は危惧された。住民からの町民ドックの開催の要望は多かった。検診によるクラスターを予防することを徹底した。全町民に対して一般的な注意喚起をして住民健診を計画した。八雲町職員、検診協力者、各部門の検診担当者についても厳密な感染予防対策を要請した。検診する医師などにはPCR検査を義務づけた。陽性者3名は不参加とした。 八雲町民検診は8月26日から8月28日まで問題なく行われた。検検診者の参加人数は最小限とした。診項目は制限せず、眼科、認知機能、泌尿器、内科、生化学、整形外科、耳鼻科の7グループが参加した。整形外科医は16名が参加した。整形外科検診も町民に触れる膝検診・腰検診は中止した。レントゲン撮影(膝、腰)、骨密度、In Body,ロコモテストは実施した。アンケートは例年と同様とした。 検診を受けた町民は407名で、消毒、換気、ソーシャルディスタンスを保つことに配慮した。例年の参加者約600名に比べて少なかった。歓迎会、送迎会などの会席は予定されなかった。5名以上の会食は禁止したので他の研究者と自由に意見交換する機会が限定された。実施項目は住民と接触する可能性がある直接検診は中止とした。来年度もコロナ感染症に対しても十分な配慮を行って八雲町検診を実施する予定である。 本研究のエンドポイントである死亡、介護に対する10年前と20年前のデータを集積した。来年度はコロナ感染症による中止以前の状態に検診を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナの感染によって検診者の人数の制限をせざるをえなかった。本研究の目的である長期の死亡と要介護の必要性をエンドポイントとした研究は新型コロナ感染性による日常生活の制限によって影響を受けた可能性は否定できない。
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今後の研究の推進方策 |
20年前、15年前、10年目の検診者を抽出し、エンドポイントになる長期の死亡と介護を受けたリスクファクターを解析する。各検診グループからもデータを集積をおこなう。これらの個人情報の開示は八雲町と協議する。 リスクファクターの結果から、要望方法を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
八雲町検診に参加する人員が新型コロナ対応のために削減されたために使用できなかった。来年度には使用する予定である。
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