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2022 年度 実施状況報告書

間葉系間質細胞を用いた圧迫性脊髄症に伴う運動障害・神経障害性疼痛改善効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22K09397
研究機関福井大学

研究代表者

竹浦 直人  福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (00615304)

研究分担者 中嶋 秀明  福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (10397276)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード圧迫性頚髄症 / 骨髄由来間葉系間質細胞(BMSC) / 自然発症圧迫性頚髄症モデル(ttw/ttw)
研究実績の概要

本研究課題の核心をなす学術的「問い」として、「圧迫性頚髄症に対して骨髄由来間葉系間質細胞を投与することによって、運動機能改善や疼痛改善が得られるのではないか」という点を挙げ、自然発症圧迫性頚髄症モデル(ttw/ttw)マウスの脊髄圧迫やtip-toe walkingが現われる時期にBMSCを投与し、それによる運動機能改善・疼痛改善効果について組織学的検討を含めて調査している。1. BMSC 投与による圧迫脊髄の組織学的変化・神経保護効果・疼痛関連物質発現変化・液性因子発現変化を検証。2. BMSC 投与が運動機能・疼痛閾値に与える影響の解析。本年度の研究成果として、キメラマウスの作成およびBMSC移植を行った。12週齢ttwマウスに9Gyの放射線を照射後、CAG-EFGP transgenicマウス骨髄細胞を尾静脈し、GFP陽性骨髄細胞移植キメラマウスを作成した。更に、ICRマウス大腿骨からBMSCを分離・継代し、PKH26で蛍光標識したBMSCを16週齢および20週齢のttwマウスに尾静注した。(1)組織学的検討:16,20週齢ttwマウスにBMSCを尾静注し、それぞれの頚髄を摘出し、LFB染色を行い白質における脱髄変化を調べた。(2)再生軸索・錐体路の評価:上記(1)と同時期に、1次抗体にNF-H, GAP-43, PKC-γを用いた再生軸索および再生錐体路の評価を行った。(3)残存脊髄神経細胞の評価:上記(1)と同時期に、Nissl染色を行い、残存前角細胞を評価した。apoptosisの評価として、TUNEL染色とNeuN, RIPの蛍光二重染色および一次抗体に activecaspase-3, caspase-8を用いた免疫染色・イムノブロットを行った。(4)運動機能評価:上記(1)と同時期に、BMS(Basso Nouse Score)による運動機能評価を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

ttwマウスの購入や飼育に期間を要したため

今後の研究の推進方策

これまでの研究を予定通りに進めていき、各学会での発表・報告を行い、国内外学術誌への投稿を準備していく。

次年度使用額が生じた理由

ttwマウスの購入や飼育に期間を要したため、研究の進捗が遅れ、未使用額が生じた。
当該未使用額を次年度に持ち越して追加の試薬・抗体・消耗品、マウスを購入する。

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公開日: 2023-12-25  

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