研究課題/領域番号 |
22K09424
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
今城 靖明 山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (80569294)
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研究分担者 |
坂井 孝司 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00444539)
舩場 真裕 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00535263)
鈴木 秀典 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (30393432)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 頚椎部圧迫性脊髄症 / 脊髄誘発電位 / 神経学的所見 |
研究実績の概要 |
2022年12月まで山口大学大学院医学系研究科整形外科に所属し研究に従事し本研究を5症例に行った。しかし、研究開始時期選択的に1本の手指に行う指神経刺激が、上手く行えなかった。どうしても術中に手指内転し隣の指と接触するため、選択的に1本の指例えば示指のみを刺激することができなかった。そこで手指間に紙をはさみ絶縁として指神経を刺激するリング電極が隣の手指に接触しないように工夫した。この手技で選択的に1本の指神経を刺激することが可能となった。この手技を考案するまでに2症例を要したため、これら2症例は除外した。 本研究の対象者であるC4/5単一椎間障害の該当患者が少なく3症例しか行うことができなかった。7種類の脊髄誘発電位SCEPs (spinal cord evoked potentials)である尺骨神経刺激、経頭蓋電気刺激、正中神経刺激、脊髄刺激、示指指神経刺激、中指指神経刺激、小指指神経刺激を測定したが、2症例は高齢者であったためか中指、小指の指神経刺激によるSCEPは導出が悪く波形判定が困難であった。これら2症例はSCEPsがすでに低下していたため、判定困難であったか、導出困難であったか判定に苦慮した。1例は、神経学的に障害が重度でなかったため、すべてのSCEPsがどうにか導出できた。しかし、この症例も指神経刺激によるSCEPsは疼痛に関係するAδとC線維由来であるため、非常にSCEPs導出までに時間(50ms)がかかるため非常に緩やかな波形となり、SCEPsの立ち上がり潜時の判定は困難で頂点潜時がどうにか判定できる程度であった。 2023年1月より異動となり、研究に従事する準備を行ったが継続することが困難であったため、廃止を申請した。
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