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2024 年度 実績報告書

泌尿器癌に対する重粒子線治療における免疫学的効果予測因子の探求

研究課題

研究課題/領域番号 22K09440
研究機関山形大学

研究代表者

加藤 智幸  山形大学, 医学部, 非常勤講師 (40396560)

研究分担者 内藤 整  山形大学, 医学部, 講師 (00431643)
櫻井 俊彦  山形大学, 医学部, 助教 (60534154) [辞退]
土谷 順彦  山形大学, 医学部, 教授 (70282176)
武田 裕司  山形大学, 医学部, 准教授 (90302299)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード重粒子治療 / 免疫学的動態 / 抗原提示応答
研究実績の概要

限局性前立腺癌に対する重粒子治療が保険収載され、その治療効果が期待されているが、重粒子治療が免疫に及ぼす影響は、ほとんど報告がない。我々は、限局性前立腺癌に対して重粒子治療を行った症例について、重粒子治療中、および重粒子治療半年後に採血を行い、フローサイトメトリーを用いて複数の白血球分画を評価し比較することにより、重粒子治療で誘導される免疫学的動態の評価を行った。対象は2022年7月から2023年7月までに重粒子治療を行った評価可能な15症例において、29項目の白血球分画について因子分析を行ったところ、Factor1として免疫収束応答に関連した分画(CD8陽性T細胞のcentral memory cell、濾胞性ヘルパーT細胞、myeloid-derived suppressor cell)が、Factor2として抗原提示応答に関連した分画(CD74、CXCL10、HLA-DR、EGR1)が、Factor3として獲得免疫始動に関連した分画(Naive CD8、CD4減少、CD8陽性T細胞活性化の多様性、CD4陽性T細胞のGranzymeB上昇、好中球・単球のHLA-DR上昇)が抽出された。主成分分析をおこなったところ、第2主成分(CD74、CXCL10、HLA-DR、EGR1、GPI-80、Granzyme B、CD69、UCT、CD177)が治療中と治療後を最も乖離させる成分であったが、この第2主成分は、因子分析におけるFactor2(抗原提示応答)と共通する項目であり、重粒子治療中に抗原提示応答が上昇し、時間がたつとそれらの項目が抑制されることが示された。本研究期間では治療効果との関連をみる観察期間をとれず、検討できていないが、今後、重粒子治療の治療効果予測に反映できるかの検討や、今回示された結果より、重粒子治療による抗原提示応答の上昇が、腎癌など他癌種でも共通しているかの検討、さらに免疫治療との反応性などの検討を行う予定である。

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公開日: 2025-12-26  

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