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2023 年度 実施状況報告書

逆流性腎症を有する患者における腎障害発症メカニズムの解明と腎機能予測モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09463
研究機関福岡大学

研究代表者

松岡 弘文  福岡大学, 医学部, 非常勤講師 (50269007)

研究分担者 羽賀 宣博  福岡大学, 医学部, 教授 (50586617)
中村 信之  福岡大学, 医学部, 講師 (00389355)
宮崎 健  福岡大学, 医学部, 助教 (10848659)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード逆流性腎症 / 長期腎機能予後 / 慢性腎臓病
研究実績の概要

本研究は、逆流性腎症の最重要課題である末期腎不全への進行要因と境界領域を明らかにすることを目的としている。特に、本研究は逆流性腎症の腎実質病変だけでなく、残存腎の変化を中心に検討しているところに独自性があるが、このような観点で解析した報告は極めて少ない。また解析期間が20年以上と長期間であることも本研究の独自性である。本年度も昨年度と同様、課題1の「逆流性腎症の術後長期予後」研究を実施し、逆流性腎症の超長期予後因子を確定することに注力した。昨年度よりさらにデータを収集し、解析を行った。その解析で得られた知見を研究会(11月 西日本泌尿器科学会総会:「Analysis of renal dysfunction in patients with reflux nephropathy over a very long observation period of more than 20 years」)にて発表し、優秀演題賞を受賞した。また、昨年度の研究参加人数の伸び悩みに対しては、適宜対象患者への研究参加への連絡を行っている。
課題2の「逆流性腎症の残存腎におけるに糸球体毛細管上皮細胞構造の破綻の予測」について、研究の概要および考えられる手法などについて検討し、研究に適すると考えられる患者の選定を現在行っている。
課題3の「逆流性腎症の残存腎全体のネフロン・糸球体の数的・質的変化の計測」については、研究計画で示した研究方法を人に適用することが困難と予想されるため、研究実施内容に関して再考中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度、研究開始時期が後ろ倒しとなった影響で本年度の研究に関しても全体的に遅れており、令和5年度に開始予定であった尿中podocyte/尿中ポドカリキシン定量の患者選定を行っており、やや遅れていると判断した。

今後の研究の推進方策

「逆流性腎症の術後長期予後」研究や研究報告は一定の成果が出ているが、「逆流性腎症の残存腎における糸球体毛細管上皮細胞構造の破綻の予測」については、該当患者からの研究参加同意取得に関して、説明を適宜行い円滑に行えるようにしていく。

次年度使用額が生じた理由

データ収集に使用した金額ならびに解析を行うためのソフトに経費が掛かり、次年度使用額が生じた。令和6年度には尿中ポドカリキシン定量を施行予定としているため、その費用に充当したいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Analysis of renal dysfunction in patients with reflux nephropathy over a very long observation period of more than 20 years2023

    • 著者名/発表者名
      冨永光将
    • 学会等名
      第75回西日本泌尿器科学会総会

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公開日: 2024-12-25  

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