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2023 年度 実施状況報告書

腎癌の術後補助療法に関する患者選別のバイオマーカーとなるmicroRNAの同定

研究課題

研究課題/領域番号 22K09471
研究機関鳥取大学

研究代表者

岩本 秀人  鳥取大学, 医学部, プロジェクト研究員 (80621010)

研究分担者 尾崎 充彦  鳥取大学, 医学部, 准教授 (40325006)
武中 篤  鳥取大学, 医学部, 教授 (50368669)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード腎細胞癌 / 術後補助化学療法 / 早期再発
研究実績の概要

近年、腎細胞癌の手術症例の多くは、腫瘍径が7cm以下のT1症例であり、その中の多くは腎部分切除術を施行されている。腎部分切除後の5年非再発率は95%程度とされており、決して多くない。本研究では、再発症例を早期再発群(術後5年以内の再発群)と再発なし群(術後5年以上再発を認めなかった群)に分けて解析を行うことを計画している。当院では、年間約50例の腎悪性腫瘍手術(腎摘除術および腎部分切除術)を実施しているが、本研究を開始した2022年度から現在までに再発を認めた症例は10例に満たない。つまり、さらに長期間のフォローと症例の追加により、早期再発群の症例数の蓄積が必要である。現在も手術で摘除した組織から腫瘍部と正常部を採取し、凍結保存を継続しており、解析に値する症例数が蓄積した場合は、速やかに解析を開始する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当院では年間約25例のロボット支援腎部分切除術を、約20例の鏡視下腎摘除術を実施しており、現在も症例数を追加している。しかし、腎癌に対する根治手術後の再発率は約5~20%(病期にもよるが)程度と多くないため、解析対象となる早期再発例の蓄積には数年単位の時間を要する。

今後の研究の推進方策

解析を開始するには、早期再発群(術後5年以内の再発群)が最低でも30例を超える必要があるため、引き続き手術症例の蓄積と組織採取を継続していく。

次年度使用額が生じた理由

一つ目の理由として、本研究を開始した2022年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響による受診離れや、院内クラスター発生による手術件数減少などの影響により、手術症例の蓄積が予想より遅れたことが挙げられる。次の理由として、近年では手術に使用される機器の進歩(ロボット手術や高画質内視鏡)や術前画像検査の進歩、術後補助化学療法の保険適応などにより、根治治療後の腎癌の予後が改善してきており、再発率が以前より減少していることなどが考えられる。

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公開日: 2024-12-25  

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