研究課題/領域番号 |
22K09480
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
小林 隆宏 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90534743)
|
研究分担者 |
田口 和己 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (00595184)
安井 孝周 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70444966)
濱本 周造 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (80551267)
河瀬 健吾 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 臨床研究医 (90881772)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 尿路結石 / 低酸素 / PHD阻害薬 |
研究実績の概要 |
異なる酸素濃度下での腎尿細管上皮細胞の評価とシュウ酸カルシウム1水和物結晶の投与の影響を評価した。方法は腎尿細管上皮細胞であるM-1細胞を低酸素チャンバーでO2濃度を変化させ(21%、5%、1%)、24時間培養し、コントロール群とシュウ酸カルシウム1水和物結晶の投与群で比較検討した。検討項目は結晶の付着量とHIFタンパクをWestern blotにて、酸化ストレスの検討のためSOD、結石形成促進因子であるCcl2、Spp1、IL-6、TNF-αの発現をRT-PCRにて定量化し比較した。コントロール群では酸素濃度を低下させるとHIF1αは増加したが、SOD、Ccl2、Spp1、IL-6が21%と比較し1%で有意に低かった。シュウ酸カルシウム1水和物結晶投与群において、結晶付着量は21%、5%群と比較すると有意差はなかったが低下する傾向にあったが、1%では5%と比較し上昇する傾向にあった。RT-PCRでは1%で有意にIl-6が高値を認めたが他に差を認めなかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
細胞実験を行い、低酸素下での影響を評価できている。
|
今後の研究の推進方策 |
通常培養でPHD阻害剤を投与しより詳細な検討を行なっていく予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本研究では結石形成機序を腎臓の低酸素環境という新しい着眼的から解明しようとする研究である。計画自体は順調な滑り出しであったがCOVID-19による通常の医療業務が大幅に変更となり、予定していた研究を進めることができなかった。また国際・国内学会出張も計画していたが、出張することもできなかった。このため次年度使用が生じた。次年度は遅れを取り戻し、進めて行きたい。
|