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2022 年度 実施状況報告書

腎移植後BKポリオーマウイルス感染症発症の新たなリスクファクターの探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K09498
研究機関三重大学

研究代表者

西川 晃平  三重大学, 医学系研究科, 准教授 (90444439)

研究分担者 舛井 覚  三重大学, 医学系研究科, 助教 (10567936)
岩本 卓也  三重大学, 医学部附属病院, 教授 (30447867)
池尻 誠  三重大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (40937827)
水野 修吾  三重大学, 医学系研究科, 教授 (70335131)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードBKウイルス腎症
研究実績の概要

BKPyV VP1遺伝子のシークエンスによるGenotypingに関しては、検査体制を確立し、腎移植後レシピエントにおいて、Genotypingを行った。
現在、21症例の尿中からBKPyVを分離し、Genotypingを行った結果、4症例(19.0%)でウイルス量が少ないためにTypingが不可能であった。これらの症例は全例尿中ウイルスコピー数は、1.0x104未満であり、それ以上のウイルス量がある検体においては全例Typingが可能であった。Typingが可能であった、17例での検討では、1aが1例(5.9%)、1b-1が3例(17.6%)、1cが9例(52.9%)、3が1例(5.9%)、4が3例(17.6%)であった。
これは、日本人におけるBKPyVのGenotypeの分布とほぼ同等であった。

また、Subgroup別BKPyV IgG抗体の測定系の確立に関しては、現在VP1蛋白の合成用のSubgroupのVP1遺伝子を組み込んだGST融合タンパク質発現用ベクターを大腸菌に導入する準備を行っており、令和5年度中の検査体制の確立を目指している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初は令和4年度に、Subgroup別BKPyV IgG抗体の測定系の確立を目指していたが、各Subgroupに特異的なVP1タンパクの遺伝子配列の決定に時間を要しており、VP1蛋白の合成用のSubgroupのVP1遺伝子を組み込んだGST融合タンパク質発現用ベクターの作成および、ベクターの大腸菌への導入がまだ行えていないために、ELISAによるIgG抗体の測定系が未だ確立できていない。

今後の研究の推進方策

BKPyV VP1遺伝子のシークエンスによるGenotypingについては、今後も本研究の基礎Dataとして症例を積み重ねていく予定。
Subgroup別BKPyV IgG抗体の測定系の確立については、早期に検査体制を確立し、Subtype別の抗体価の評価を行っていきたい。

次年度使用額が生じた理由

理由:計画の遅れの為に、Subgroup別BKPyV IgG抗体の測定系の確立のための、現在VP1蛋白の合成用のSubgroupのVP1遺伝子を組み込んだGST融合タンパク質発現用ベクターの大腸菌への導入が次年度に持ち越されたため。
使用計画:①SubgroupのVP1遺伝子‐GST融合タンパク質産生大腸菌の作成②ELISAキット購入に使用する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 移植患者におけるBKウイルスの対策2023

    • 著者名/発表者名
      西川晃平
    • 学会等名
      日本臨床腎移植学会

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公開日: 2023-12-25  

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