研究課題/領域番号 |
22K09503
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
荒木 元朗 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90467746)
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研究分担者 |
城所 研吾 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50435020)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 腎虚血再還流障害 |
研究実績の概要 |
腎虚血再灌流障害の新たな研究手法として2光子レーザー顕微鏡を用いたイメージング技術を駆使することで、世界に先駆けて生体マウス腎において好中球in vivo イメージングに成功した。これにより、好中球の糸球体への流入・血管内rollingを捉える事が可能となり、さらなる病態解明に寄与できるものと期待される。今回、局所での好中球浸潤がタダラフィルにより抑制されることが確認できた。今後は好中球浸潤に伴う血管内皮障害の制御をターゲットとした治療戦略を提示するべく検討を行っていく。
マウス腎虚血再灌流モデル 6-9週齢の雄性C57BL/6マウスとインスリン分泌不全型糖尿病モデルマウスであるAkitaマウスを用いる。手術は、吸入麻酔下に開腹し、左右腎動静脈を一括クランプする。45分間のクランプ後に両腎動静脈を開放(unclamp)する。処置の間は、電灯・heatpadを用いて腹腔内温度を37℃に保つ。処置後は閉創しケージで最大24時間経過観察をする。我々のこれまでの実験から、血管内皮障害モデルである糖尿病マウスインスリン分泌不全型糖尿病モデルマウスであるAkitaマウスは、遅くとも6週齢までには糸球体過剰濾過を呈していることがわかっている。また8週以降で尿中アルブミン排泄の増加も確認されるため、本マウスを用い糸球体からのアルブミン漏出の変化の検討を行っている。予備実験ですでに行っているeNOS-KOマウス(コントロール群とくらべ腎障害が強くなる)も比較検討に用いる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度コロナの影響、機器の故障で共同研究先の実験室が使えない時期が続いた。 2023年度は実験再開しているが、2022年度の影響が残っている。
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今後の研究の推進方策 |
コロナの影響が軽微となり、機器の故障が改善され共同研究先の実験室が使えるようになった。これから研究が軌道にのりつつある。
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次年度使用額が生じた理由 |
前述の通り、実験に遅れが生じているため使用予定であった消耗品等についても当初予定よりも購入が遅れ次年度使用が生じた。令和6年度には当初計画に上乗せする形で実験用消耗品等の購入に充てる予定である。
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