研究課題
低温大気圧プラズマは、生体に対して熱影響を与えることなく活性酸素窒素種 (RONS) を供給できるため、生体を対象とする様々な分野で応用されている。動物実験において、低温大気圧プラズマの直接照射法が、活性型ラジカルによる抗腫瘍効果を有する事を見出した。それと同時にプラズマ照射部位の皮膚免疫反応および皮下腫瘍の腫瘍免疫反応が同時に惹起される事を見出した。これらの実験結果から、プラズマ直接照射により局所免疫反応を惹起している。これまでの実験で、免疫細胞がプラズマ照射により腫瘍巣内に誘導されている。さらにプラズマ照射により免疫細胞は活性化され、免疫細胞へのPD-L1発現上昇させる事を見出した。
2: おおむね順調に進展している
現在は、PD-L1以外の免疫に関連するシグナルを解析中である。今後もウエスタンブロッティングを中心にして、解析を進めていく予定である。
これまでの実験で、低温大気圧プラズマを直接照射した部位に免疫細胞を誘導・活性化させる兆候を観察した。今後も、この詳細なメカニズムを解析する予定である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Plasma
巻: 6 ページ: 103-114
10.3390/plasma6010009
巻: 5 ページ: 233-246
10.3390/plasma5020018