| 研究課題/領域番号 |
22K09516
|
| 研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
丸山 覚 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (80507591)
|
| 研究分担者 |
伊藤 陽一 北海道大学, 大学病院, 教授 (10334236)
大澤 崇宏 北海道大学, 大学病院, 講師 (60374443)
小笠原 克彦 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (90322859)
|
| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
| キーワード | 膀胱がん / 健康関連QOL(HRQOL) / 患者報告型アウトカム(PRO) / 意思決定支援 / 尿路変向 / ボディイメージ / ePRO / 縦断研究 |
| 研究実績の概要 |
本研究は、膀胱全摘除術(RC)を受ける膀胱がん患者に対し、術前から術後にかけての健康関連QOL(HRQOL)および手段的日常生活動作(IADL)を患者報告型アウトカム(PRO)で経時的に評価し、その結果をもとに術前の意思決定を支援するツールを開発することを目的とする。令和4年度には、全国30施設から263名の患者を登録し、BCI日本語版やEQ-5D、BIS、老研式IADLなどを用いた詳細な調査を実施した。令和5年度には累計登録者が282名に達し、QGEN-10、QDIS-7など新たな包括的QOL尺度も導入し、縦断的PROデータをさらに拡充した。紙媒体に加えタブレットによるePRO入力環境も整備され、術前合併症リスク計算ツール(https://jprediction.jp)のWeb公開を通じて患者教育支援の基盤も構築した。令和6年度には、ボディイメージに焦点を当てたQOLの検討結果を論文化し、Sci Rep誌にBIS日本語版の妥当性検証結果を発表した。さらに全国30施設から登録された227名を対象とした縦断解析により、尿路変向別の機能予後とボディイメージの関連を明らかにした。新膀胱造設群では排尿・排便機能の低下が認められたが、外見満足度は高く、尿管皮膚瘻群では術後も良好な機能が維持された。本研究は、患者の多様な価値観に基づく治療選択支援に資するエビデンスを創出し、意思決定支援アプリ開発に直結する重要な成果である。
|