研究課題/領域番号 |
22K09533
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
安田 満 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (90311703)
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研究分担者 |
高橋 聡 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30332919)
藤谷 好弘 札幌医科大学, 医学部, 兼務助教 (10646293)
佐藤 勇樹 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70737783)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 薬剤耐性淋菌 |
研究実績の概要 |
① 研究参加施設の追加 これまでの参加施設に加え、福井県、東京都において研究協力医療機関を追加した。 ② 淋菌臨床分離株の収集 研究協力機関より検体を収集した。2023年には最終的に1,415検体が札幌医科大学に送付された。 ③ 淋菌の分離培養および同定 研究協力機関より送付された1,415検体から淋菌869株が分離培養された。これらの株は10%グリセオール加TSB保存培地に懸濁後、冷凍し札幌医科大学附属病院検査部の超低温フリーザー内で保存した。 ④ 淋菌臨床分離菌株に対する抗菌薬感受性試験 2022年に保存された淋菌臨床分離菌株 894株に対する各種抗菌薬の最小発育阻止濃度をClinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)の方法に準じて寒天平板希釈法を用いて測定した。PCGに対しては感受性株を認めなかった。TCに対しては約10%が感受性菌であった。CPFXに対しては約19%が感受性菌であった。AZMに対しては38%が感受性菌であった。MIC>512mg/Lを示す1株が分離された。CFIXに対しては約90%が感受性菌であった。CTRXに対しては3株を除き感受性菌であった。非感受性株は 0.5mg/Lが1株、1mg/Lが2株であった。SPCMに対しては3株を除き感受性菌であった。わが国で推奨されているCTRXおよびSPCMは依然有効である事が判明した。2023年株については483株について測定が終了している。 ⑤から⑧は現在解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画①-⑧は実施中である。 ⑨および⑩は①-⑧の終了後に実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画①-⑧を引き続き実施する。 ⑨および⑩は①-⑧の結果が出次第実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
薬剤感受性試験が実施されていない株や⑤から⑧が実施途中であるため。 次年度にすべて使用する予定である。
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