研究課題/領域番号 |
22K09554
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
長阪 一憲 帝京大学, 医学部, 教授 (30624233)
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研究分担者 |
Kim SooHyeon 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (80709189)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 循環がん細胞 |
研究実績の概要 |
本研究では、子宮頸癌組織中および卵巣癌の腹水中の細胞集団の中で、抗癌剤や放射線に対する強い抵抗性を持つ細胞や、癌の転移に対しても重要な役割を果たしているとされる少数しか存在しない癌幹細胞を同定し、幹細胞の維持や分化の調整を行うとされる血管内皮細胞といった不均一な細胞集団で構成される微小環境(幹細胞ニッチ)の制御機構の解明をを目指している。 今年度は研究同意の得られた患者より血液を採取し、血液中の循環がん細胞を同定することに目指した。血中CTC濃度を正確にモニタリングすることで早期診断や予後予測だけでなく、治療方針の決定に役立つ可能性がある。現在、国内外でCTC検出に上皮マーカーであるEpCAMが用いられているが、上皮間葉転換された細胞が検出できない可能性がある。本研究ではCTCを効率よく検出する方法も確立を目指し、また研究室内で培養化を行うことに成功している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
患者血液中よりCTCの同定、および分離培養化ができている。今後は分子生物学的な研究を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
CTCの臨床的意義を見出し、新たな早期診断薬としての確立、新規バイオマーカーの同定を目指していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で研究計画の進捗状況にやや遅れが出ているが、研究内容は進んでいる。
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