研究課題/領域番号 |
22K09568
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
成瀬 智 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (90647611)
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研究分担者 |
朝羽 瞳 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (20869515) [辞退]
秋永 智永子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40402333)
谷口 美づき 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (60402319)
伊東 宏晃 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70263085)
松田 祐典 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (70570191)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | オキシトシン / 帝王切開 / 子宮収縮薬 / 子宮筋注 / 持続静注 |
研究実績の概要 |
研究計画書に則り、2022年2月24日に研究計画が倫理審査の承認を受け、2022年4月より前向きRCTの臨床研究を開始した。持続静注群8例、子宮筋注群8例、合計16例を目標症例数と設定した。区域麻酔で行う予定帝王切開患者のうち弛緩出血リスクの低いものを対象とし、説明および同意書取得ののち、割付を行った。術当日、患者が手術室入室後に区域麻酔を施行した。手術開始後、児娩出後に両群ともに、オキシトシンを静注し、続けて子宮筋注群は子宮筋にオキシトシンを注射し、持続静注群は生食100mLの点滴ボトルにオキシトシンを混注し持続静注を行った。オキシトシン投与開始後から、20分かけて子宮収縮の程度を産科医が主観的に評価し、硬度測定器(PEK-MP)を用いて客観的に子宮の硬度を測定した。そして、総出血量および追加で必要となった子宮収縮薬の投与量を測定した。有害事象の評価として、循環動態の変化、嘔気嘔吐、頭痛、呼吸苦、顔面紅潮について評価した。 帝王切開における児娩出後の子宮収縮薬の投与法として、本邦では広くオキシトシンの子宮筋注が行われている。しかし、この方法を評価した研究はほとんど行われていない。 本研究の結果により、帝王切開における児娩出後のオキシトシンの子宮筋注および持続静注の優劣が判明する。それにより、これまで主に本邦で慣習的に行われていた子宮筋注の意義について科学的な裏付けができる。さらに、本邦独自のガイドライン策定に向けて前進するできる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
合計16例を必要症例と設定したところ、現時点で14例施行した。そのうち1例は機器の不具合により中止となり、1例はデータ取得不備があったため、残りの12例で完全なデータが得られた。
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今後の研究の推進方策 |
機器の不具合はすでに解決している。 令和5年度中にデータの取得は終了する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染状況により、国際学会の参加ができなかったため、その分の旅費の使用がなかった。次年度に参加予定である。
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