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2023 年度 実施状況報告書

既承認器具の課題を克服した子宮頸がん組織内照射テンプレートの新規開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09573
研究機関岡山大学

研究代表者

吉尾 浩太郎  岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (70623297)

研究分担者 松崎 秀信  岡山大学, 大学病院, 助教 (70325124)
中村 圭一郎  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (90359886)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード子宮頸癌 / 組織内照射 / テンプレート / 3Dプリンター
研究実績の概要

本研究は進行子宮頸癌に対する組織内照射に用いるテンプレートを3Dプリンターを用いて開発することを目的としている。
テンプレートの形状の検討、ニードルが直進するために必要な厚み、ニードルを刺入する穴の大きさ、穴同士の間隔、刺入後のニードルが抜けたり奥に刺さっていかないようにするためのテンプレートカバーの形状、穴の大きさなどを研究分担者とともに検討し、最適なテンプレートの試作を繰り返した。穴の間隔を5mm間隔程度に設定し、穴の大きさはニードルの直進性を損なわないぎりぎりの大きさに定めることができている。また、テンプレートの形状およびテンプレートを用いて刺入したニードルが動かないようにするためのカバープレートの固定方法の改善をし、良好な感触を得ている。シリンダー挿入位置に対してテンプレートの位置を決定し、動かないように固定していく必要があるのだが、その機構が定まっていない。この固定は組織内照射の精度を保つために非常に重要である。患者に有害事象が及ばないよう、かつ簡便で正確な治療になるよう試行錯誤している状況である。上述の、テンプレートとシリンダーを固定する機構が定まり次第、テンプレートの耐久性の評価に進む予定である。
耐久性の評価結果に基づき、改良すべき点があれば対応し、特に問題ないようなら非臨床試験を実施し、安全性を担保した上で臨床試験の計画立案を令和6年度中に行う。子宮頸癌症例に対する組織内照射症例数は比較的安定しており、症例のリクルートには困らないものと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当院のリニアック更新に伴うエフォートの低下、3Dプリンターを扱うスタッフとの連携が思うように進まないこともあり設計・規格の確定が遅れている。シリンダーとテンプレートの固定が不安定であり、改善する必要がある。

今後の研究の推進方策

シリンダーとテンプレートの固定方法が確立され次第、テンプレートの耐久性の確認後設計を確定し、臨床試験の計画立案、安全性確認試験の実施まで行う。

次年度使用額が生じた理由

進捗の遅れにより、臨床試験に使用するテンプレートの作成と安全性試験の経費の発生が先送りになったため。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Outcomes of solitary postoperative recurrence of esophageal squamous cell carcinoma diagnosed with FDG-PET/CT and treated with definitive radiation therapy2023

    • 著者名/発表者名
      Ihara Hiroki、Yoshio Kotaro、Tanabe Shunsuke、Sugiyama Soichi、Hashimoto Masashi、Maeda Naoaki、Akagi Shinsuke、Takao Soshi、Noma Kazuhiro、Hiraki Takao
    • 雑誌名

      Esophagus

      巻: 20 ページ: 548~556

    • DOI

      10.1007/s10388-023-01000-4

    • 査読あり
  • [学会発表] 子宮頸癌に対する組織内照射開始後の腫瘍及び正常組織パラメーターの変化2023

    • 著者名/発表者名
      吉尾浩太郎、岡部将仁、高橋優花、白石明日香、杉山聡一、井原弘貴、平木隆夫
    • 学会等名
      第82回日本医学放射線学会総会
  • [学会発表] 甲状腺分化癌に対するI-131補助療法の治療成績2023

    • 著者名/発表者名
      岡部将仁、吉尾浩太郎、高橋優花、白石明日香、杉山聡一、井原弘貴、平木隆夫
    • 学会等名
      第82回日本医学放射線学会総会
  • [学会発表] 歯肉原発MALTリンパ腫に対し根治照射を行った1例2023

    • 著者名/発表者名
      岡部将仁、井原弘貴、木村優太、平井唯隆、杉山聡一、松崎秀信、吉尾浩太郎、平木隆夫
    • 学会等名
      第138回日本医学放射線学会中国・四国地方会
  • [学会発表] 気管支扁平上皮肺癌に対し気管支腔内照射を施行した一例2023

    • 著者名/発表者名
      垣羽 優、杉山聡一、木村優太、平井唯隆、井原弘貴、吉尾浩太郎、平木隆夫
    • 学会等名
      第138回日本医学放射線学会中国・四国地方会

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公開日: 2024-12-25  

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