研究課題/領域番号 |
22K09589
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
佐藤 敏治 秋田大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (70636183)
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研究分担者 |
牧野 健一 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (20714330)
菅原 多恵 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (40566163)
清水 大 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (60400503)
白澤 弘光 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (60598019)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 白金製剤 / 未成熟卵子 |
研究実績の概要 |
卵巣毒性の機序として①直接アポトーシスおよび/またはオートファジー関連経路を活性化するDNA二本鎖切断(DSB)の誘導②間接的に虚血、壊死、または炎症を介して微小血管と間質損傷によって原始卵胞の枯渇を引き起こす③「燃え尽きburnout」効果と呼ばれる3番目の仮説がある。抗がん剤による卵細胞への毒性は主に間接的なメカニズム(栄養する顆粒膜細胞や間質への損傷、活性化による卵胞の枯渇)が主であり、直接的なメカニズムは証明されていない。パクリタキセルとカルボプラチンを使用後の摘出卵巣を使用し、カルボプラチンを含む白金製剤の直接的な細胞損傷のメカニズムであるDNA鎖間架橋が減数分裂中の卵細胞に形成されるか検討した。 2022年度は卵子の採取および体外培養によるライブイメージングを行った。卵子の採取は、摘出卵巣を速やかに研究室に運び、19ゲージの針を用いて卵胞液が存在しそうな部位を片側の卵巣あたり15か所程度を穿刺し、顕微鏡下で卵胞液内から卵丘細胞に覆われた未熟な卵子を探し回収した後、未成熟卵子の体外培養を行った。得られた卵子は20% Systemic Serum Substituteと75 mIU/mL recombinant follicle stimulating hormoneを含んだM199 メディウム(Gibco Labs, Grand Island, NY)内で行い培養器内で24時間培養し、卵丘細胞を除去した後に顕微鏡下に極体の放出の有無を確認した。極体の放出が確認されMⅠ期の卵子が得られれば成熟能は良好と判定した。 2023年度以降は症例数の蓄積と、DNA架橋修復遺伝子の変化の評価を体外培養液中のエクソームの回収しmiR-301とmiR-409-3pの定量評価し、これらmicroRNAの発現が成熟の各ステージでどのように変化するか定量比較し、DNA修復のタイミングの仮説と一致するか検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19流行に伴う手術件数の減少。
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今後の研究の推進方策 |
閉経前の化学療法後の卵巣摘出症例の追加のため、他施設の協力を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
症例を集めて、未受精卵培養と、培養液中のmicroRNAを回収するため
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