研究実績の概要 |
婦人科癌の中でも希少癌であり、かつ非常に予後不良な難治性疾患である子宮頸部胃型腺癌 (Gastric-type cervical adenocarcinoma: GCA)において、発がん分子機構や分子標的を探索し、より効果的な治療群を見いだすことが本研究の目的となる。 以前に集積していた12例と、新たに13例、計25例のGCA症例について、臨床病理学的因子 (患者年齢、手術進行期、筋層浸潤、脈管侵襲、リンパ節転移、抗がん剤感受性等)のデータを集積した。現在FFPEからのDNA抽出と、免疫染色 (p53, ARID1A, PTEN, ER, PR, PD-1, PD-L1, CD8等)を施行中である。FFPEからのDNA抽出は、GCAの腫瘍進展の形式がskip lesionであることから難航しており時間を要している。 GCA及びLEGHのオルガノイド作製については、研究開始からLEGH、GCA症例は1例ずつしか認めず、1例のみオルガノイド作製が可能であった。今後も条件設定を整え、引き続き新規症例で作製を進める予定である。
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