研究課題/領域番号 |
22K09597
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
金西 賢治 香川大学, 医学部, 教授 (10263906)
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研究分担者 |
花岡 有為子 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (10314931)
日下 隆 香川大学, 医学部, 教授 (50274288)
鶴田 智彦 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (50383831)
小西 行彦 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (60528157)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 自閉症スペクトラム障害 / 胎児行動 / 4次元超音波検査 / 母体腹壁誘導胎児心電図 / 胎児表情 / 心拍変動 |
研究実績の概要 |
自閉症スペクトラム障害 (Autism Spectrum Disorder: ASD) を含む発達障害が胎児期から発症するか否かを検討する目的に胎児行動機能評価と心拍数の揺らぎの評価を行い、その後の継続的な評価と症状との関連を検証し、胎児期の母体ストレスなどの軽減等での胎児期からの児への介入方法を確立する。ASDにおける行動異常は乳・幼児期から認められ、特にサーカデアンリズムの不整との関連が問題となっているため、胎児期からの生体リズム、特に心拍変動を検討する。本研究ではこれまでも、1)胎児期の行動や表情について4次元超音波を用い観察し、さらに新生児期、乳児期にかけて連続的に行動観察を行い、2)母体腹壁誘導胎児心電図と出生後の新生児、乳児期の心電図を用いた心拍変動解析行い、3歳まで経過観察を行い、前方視的にASDの発症の有無を診断し、行動や心拍変動との関連を検討している。現在も胎児期の表情のデータと新生児機の表情の集積を行なっている。心電図の解析については成人におけるASDとの関連についての先行研究もあるが胎児心電図では症例が少なく引き続き症例を蓄積し解析する必要がある。現在は出生した胎児が3歳に達していないためその後の調査はできておらず、これについてもできるだけ追跡し、データ収集に協力してもらうよう努めている。胎児行動とその後の出生後の行動について関連させた研究は少なく、神経発達の過程や正確な診断や治療介入時期、効果の評価においてもも本件は重要なものとなる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ASD を含む発達障害が胎児期から発症するか否かを検討するため、その症状を胎児行動機能評価と心拍数の揺らぎ評価を行なっておる。現在も胎児期の行動パターンを4次元超音波で解析しデータを今後も蓄積中である。 母体腹壁誘導胎児心電図、出生後の心電図の解析に関しては手技が煩雑であり、またリクルートが進んでいないことから十分な症例蓄積ができておらず今後蓄積していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後も胎児表情のデータを集積する。出生後の胎児表情と相関する行動パターンをいくつか抽出し、これについての解析を進めていく予定である、症例数が少なくまだ限定的なパターの解析にとどまってるが、引き続き集積する。胎児心電図も引き続きリクルートを進め症例の蓄積を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は学会発表を頻回に行いたいため
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