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2022 年度 実施状況報告書

腫瘍の糖代謝とテクスチャ解析に着目した卵巣腫瘍の次世代分子イメージングの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09621
研究機関徳島大学

研究代表者

新家 朱理  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 徳島大学専門研究員 (30936927)

研究分担者 西村 正人  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (70380037)
岩佐 武  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (00707903)
新家 崇義  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (20444656)
松元 友暉  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70838151)
松下 知樹  徳島大学, 病院, 医員 (70935048)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード卵巣腫瘍 / ブドウ糖代謝 / PET / MRI / テクスチャ解析
研究実績の概要

卵巣腫瘍は、その発生起源から表層上皮性・間質性腫瘍、精索間質性腫瘍、胚細胞腫瘍に大別され、それぞれに良性・境界悪性・悪性の3つの悪性度がある多彩な腫瘍である。治療法は基本的には手術による摘出であり、組織型や悪性度、進行期により術式が決定される。腹腔鏡手術の可否や妊孕性温存希望の有無を考慮する必要があるため、個々に応じた適正な術式を選択することが必要で、正確な術前診断が不可欠である。しかし、術前画像診断と術後の永久標本での組織結果が乖離することがあり、restaging手術を行うことも稀ではない。
近年、画像における病変の性質を数値化し、定量的に特徴づけて評価するテクスチャ解析とMRIのpHマッピングが注目されている。本研究では、卵巣腫瘍のfluorodeoxyglucose positron emission tomography(FDG-PET)にテクスチャ解析を用いて診断精度の向上を図る。さらに、MRIの細胞外pH測定においてもテクスチャ解析をおこない、両者を合わせた総合的なイメージングの有用性を検討する。
本研究は前向き研究とする。徳島大学病院を受診される患者様で、未治療の大きさ5㎝以上の卵巣腫瘍がある方を対象とし、研究の同意を得た上で造影MRIとPET-CTを撮影し、テクスチャ解析を行う。手術を施行し、それにより得られた病理診断と照らし合わせて、新たな視点から画像診断モデルを構築することで、悪性度の術前評価の精度を飛躍的に向上させ、適切な治療法や術式の選択に寄与することを目指す。
令和4年度は本研究を開始するために必要な、徳島大学学内の倫理審査委員会の承認の手続き及び臨床研究保険の手続きを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究を開始するために必要な、徳島大学学内の倫理審査委員会の承認の手続き及び臨床研究保険の手続きに時間を要し、今年度の研究が計画通りに進まなかったためやや遅れていると判断した。

今後の研究の推進方策

令和5年度に、徳島大学病院産婦人科を受診される患者様で、未治療の大きさ5㎝以上の卵巣腫瘍がある方を対象とし、研究の同意取得を行う。造影MRIとPET-CTを撮影し、放射線科においてテクスチャ解析を行う。産婦人科で卵巣腫瘍の手術を施行し、その病理診断をもとに良性・境界悪性・悪性の診断に寄与できるような画像診断精度を発展させることを目的とする。

次年度使用額が生じた理由

(理由)徳島大学学内の倫理委員会の承認と臨床研究保険の手続きのため、本研究の対象患者様に行うMRIとPET-CTの撮影が、次年度に行うこととなったため、次年度使用額が生じた。
(使用計画)
本研究における対象患者様で、良性腫瘍と境界悪性腫瘍が疑われる患者様のPET-CT検査費用は保険適応外のため研究経費より支払うこととする。

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公開日: 2023-12-25  

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