研究課題
小児滲出性中耳炎と急性中耳炎の鑑別診断従来の診断法である、鼓膜所見、インピーダンス・オージオメトリ検査、側頭骨レントゲン検査などに加えて、新しい診断法である、・光コヒーレンストモグラフィー(OCT)・マルチフリークエンシーティンパノメトリ ー(MFT)・鼓膜画像所見(含NBI)・鼓膜サーモグラフィー技術などの各種診断技術で得られた所見をOpenCVを用いたAI診断技術を用いて統合することで、小児滲出性中耳炎と急性中耳炎の鑑別診断が可能かどうかを検証している。外科治療が必要な難治性・遷延性症例の早期鑑別診断: 難治化リスクファクターを明らかとし、鑑別診断法を確立するために、上記の各種検査法に加えて、外科的介入時の検討として、その他の中耳病変(先天性真珠腫や腫瘍など)の鑑別診断のために、OCTやMFT、鼓膜所見(含NBI)、鼓膜サ ーモグラフィー所見と鼓室内病態の比較検討を行った。さらに鼓室形成術では鼓室内組織の病理学的検討を行うとともに、外科的介入前後での鼓膜と鼓膜裏面 のBiofilmの評価を行う。OCT画像と、これらのバイオフィルム形成程度の相関を検討している。
3: やや遅れている
COVID-19感染蔓延の影響で、感冒等の流行がほとんど見られなくなったことから、それに引き続いて起きてくる小児の急性中耳炎や副鼻腔炎は著名に症例数が減少した。そのため、症例の蓄積が思う様に伸びていない。
さらに症例を集積するとともに、アデノイドの切除検体もしくは擦過検体を用いて、アデノイドのバイオフィルム形成の程度を検討するとともに、中耳炎モデル動物を用いて検討を行う。
2022年度は、COVID-19感染蔓延の影響で、感冒等の流行がほとんど見られなくなったことから、それに引き続いて起きてくる小児の急性中耳炎や副鼻腔炎は著名に症例数が減少した。そのため、症例の蓄積が思う様に伸びていないため、2023年度以降に研究を遂行できる様にした。
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Auris Nasus Larynx
巻: 50 ページ: 0-0
10.1016/j.anl.2022.12.004
巻: 49 ページ: 748-754
10.1016/j.anl.2022.03.017